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Author:ゆりbutainunana
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蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち/千葉市美術館

千葉市美にて 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち 展を観てきました。公式HPは→こちら千葉市美は本当にいい展覧会を催してくださるので、遠いのがいつも悔やまれますが、今回は後期展示のみの拝見。曾我蕭白のことは正直ちゃんと一通り拝見したのが今回が初めて。超絶なと言えるくらいの技法のオンパレード。ユーモアも感じさせ、構図も練り込んでいるし、色彩感覚も相当な持ち主で、何でも表現できる天才肌の人だったのだ... 千葉市美にて <strong><span style="color: rgb(255, 153, 0); ">蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち</span></strong> 展を観てきました。<br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120511a.jpg" alt="120511a.jpg" border="0" width="199" height="283" /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.ccma-net.jp/index.html">こちら</a><br /><br /><br />千葉市美は本当にいい展覧会を催してくださるので、遠いのがいつも悔やまれますが、今回は後期展示のみの拝見。<br />曾我蕭白のことは正直ちゃんと一通り拝見したのが今回が初めて。超絶なと言えるくらいの技法のオンパレード。ユーモアも感じさせ、構図も練り込んでいるし、色彩感覚も相当な持ち主で、何でも表現できる天才肌の人だったのだなと思いました。<br />絵を描く人、アニメやマンガに携わっている人には観て学ぶことたくさんあるのではないかなと思います。絶対ヒントもらえると思う。<br /><br />確かにテーマが昔の説話や、禅の教えなどが多いので、内容を理解するのに難しいこともありますが、人物、木、空、建物、動物、服、どれもその表情に合わせてそれぞれを描き分ける技法なので、若冲よりもむしろ画面の表現という意味では長けていたのではないかなと思いました。<br /><br />大胆な作風だと、詳細まで全部主張されているような印象があって、画面に遠近感や奥行きがない表現となりがちですが、蕭白の作品は奥行きや、ここを強調したいと思っている部分をちゃんと描き分けられている。細密な部分と簡略化している部分とがうまく画面上に組み合わされていて、一つの絵としてのまとまり、空間感も非常にクオリティが高いのです。<br />全体を掌握できていて、何を描きたいのかをとても明確に持ち、デッサン力が非常にある人なのだなと。<br /><br />私が特に気に入った作品は、<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「蹴鞠寿老図」</span>と<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「牧童群牛図屏風」</span>です。<br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「蹴鞠寿老図」</span>は、言わずもがなこれだけ簡潔な画ですが、蕭白の魅力をぎゅっと凝縮したような作品だなと感じました。<br />ユニークな表情で、笑いが止まらないくらいだった。とにかく愛らしい。<br />この絵は、お腹がふくれている布袋さんにも見えるようなだまし絵を想定されたものだそう。確かに、見方によっては違う人物にも見えますよね。<br />そして墨の濃淡の描き分け方、配色もセンスを感じます。濃い墨を使って鞠や服を表現し、無駄な塗りもなくとても余白をきれいに意識しながら描く筆跡。<br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「牧童群牛図屏風」</span>は全体的に牛の配置や色合いで、リズム感を持たせているところ。そして牛の量感ある描き方に感服でした。<br />牛を細密に描こうとすると、毛並みやしわを表現してしまうため平面的になりがちですが、牛の体重の重さがこれだけ伝わる量感ある描き方はなかなか観たことないなと思います。<br />そして、真っ黒い大きな岩のような牛がいるかと思えば、猛々しくも神聖な印象を与える白い牛まで、牛それぞれの個性を筆の技法だけで表現しているのはすごいです。<br />見入ってしまいました。<br /><br /><br />もちろん、一番の目玉<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「郡仙図屏風」</span>もすばらしかったです。<br />彩色がここまで残っているのもすごいなと感じましたが、あれだけ細かくインパクトが出るくらい詳細に描いているのに、画面全体で観た時にくどすぎない構図。<br />見せ場をちゃんと設定して描いているからこその構図だと思うのです。演出がとても上手いということなのでしょうか。<br />龍の表現は、今、東博で展示されている「雲龍図」にも通じるところがありますよね。<br />子供の表情も豊かでほっとしてしまいました。<br /><br /><br />蕭白の作品はどれ一つとっても、見入ってしまうものばかりなので、作品展数が少ないけれども2時間弱たっぷり時間を取って鑑賞してきました。閉館時間を気にしなくていいのであれば、それこそ一日中観ていたかったくらい。<br /><br />筆一本でここまで表現できるとは、頭が下がる思いです。<br />もちろん、塗り直しもきかないですし、えんぴつなどでぐりぐり下書きしないでしょうし。<br />相当な画力、感服です。<br /><br />図録も毎度ですが、お手頃な値段なのにとても充実した内容。<br />まだ読み込んでいませんが、解説も丁寧に掲載されていますし、作品全体と詳細が見やすい拡大された写真が掲載。<br />私みたいに、筆跡を学びたい者にとってはうれしい内容でした。<br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/tug12.png" alt="tug12.png" border="0" width="71" height="31" /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/rank2.png" alt="rank2.png" border="0" width="113" height="24" /><br /><br />これだけの作品展示されているのに、結構余裕もって観られてしまい不思議でした。<br />もっと注目されてもいいと思うのですが…。<br />近くにあれば、数回は通っていたと思います。<br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち<br />会期:2012年4月10日(火)〜 5月20日(日)<br />開館時間:日〜木曜日 10:00〜18:00<br />     金・土曜日 10:00〜20:00<br /><br />休館日:5月1日(火)、5月7日(月)<br />
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ブリヂストン美術館開館60周年記念展/ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館で開催中のあなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念展へ行ってきました。この展覧会は、開館60周年記念ということで、ブリヂストン美術館と、同じ財団である久留米の石橋美術館の収蔵作品計109点が展示されるという、まさにブリヂストンの所蔵名作品を凝縮して拝見できる機会となっていました。公式HPは→こちら今回はいつもおなじみ弐代目青い日記帳のたけさんの企画として、ブロガー... ブリヂストン美術館で開催中の<br /><span style="color: rgb(255, 102, 0); "><strong>あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念展</strong></span>へ<br />行ってきました。<br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330a.jpg" alt="120330a.jpg" border="0" width="282" height="399" /><br /><br /><br />この展覧会は、開館60周年記念ということで、ブリヂストン美術館と、同じ財団である久留米の石橋美術館の収蔵作品計109点が展示されるという、まさにブリヂストンの所蔵名作品を凝縮して拝見できる機会となっていました。<br /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.bridgestone-museum.gr.jp/">こちら</a><br /><br />今回はいつもおなじみ<a href="http://bluediary2.jugem.jp/">弐代目青い日記帳</a>のたけさんの企画として、ブロガー限定で内覧会ご招待いただいた機会でした。なので、一足お先に拝見させていただくことができました。たけさんには本当に感謝です。<br />内覧会など滅相もない立場の人間なので、経験ない分かなりどきどきしましたよ。どう振る舞っていいのかが分からない。自分はプレスだという意識で鑑賞しないと呼ばれている意味もなくなるので、見方も普段とは変えましたし、写真の撮り方なども細心の注意を払ってだったので、右往左往。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330b.jpg" alt="120330b.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><strong>(注)記事内の写真は許可を得て撮影したものです。写真の無断転用を禁止します。</strong><br /><br /><br />展示室内の写真を撮らせてもらえたので、写真を参照しつつ感想を。<br /><br />今回の展示内容は、石橋財団の名作を分かりやすく鑑賞してもらおうという観点から、テーマ別に展示されていました。<br /><br /><br /><br /><strong>1章 自画像</strong><br /><br />この章では、画家が描く一番身近であるのに難易度高い自画像を集めていました。<br />絵を志した者ならば誰でも避けて通れない道である自画像は、観ていると本当に深いテーマだなと感じます。作家にとって自画像とは何か。捉え方の違いを見比べるのもいいかもしれませんね。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330d.jpg" alt="120330d.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示では、マネの貴重な2点しか描かれていない自画像のうちの1点と、セザンヌの自画像が並んで展示されています。ブリジストン美術館ならではの展示ですよね。<br /><br /><br /><br /><strong>2章 肖像画</strong><br /><br />こちらの章では、作家が依頼されて描いた肖像画にスポットをあてています。<br />肖像画は誰かがいた証を残したい、いつまでも生き生きととどめておきたいという意思により依頼されているものなので、描かれている作品も実験的なものというよりは、対象である人物をいかに写し取るかということに注力を注がれているものが多いですよね。<br /><br />ジョルジェットちゃんは今回も展示室内に燦然と展示されていて、眩しかったですよ。<br /><br /><br /><br /><strong>3章 ヌード</strong><br /><br />ヌードに言及した章は、日本人画家とヨーロッパ画家の作品を同時に観ることができました。<br />最近東京国立近代美術館で開催された「ぬぐ絵画」でも注目された日本人のはだかに対する表現の意識を、今回の展覧会でおさらいすることもできますね。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330c.jpg" alt="120330c.jpg" border="0" width="397" height="287" /><br /><br />今回石橋美術館に収蔵されている<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">岡田三郎助《水浴の前》</span>や、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">和田英作《チューリップ》</span>などを拝見できたのはいい機会でしたね。アカデミックな描き方をされているヌードの絵と、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">ドガ《浴後》</span>を見比べられたのも良かったです。<br /><br /><br /><br /><strong>4章 モデル</strong><br /><br />作家は時として、依頼されて描く絵だけではなく、自分の訓練のためや新しい作画習得のためなどにモデルを雇うことも。モデルを誰に頼むかは画家にとって重要なことですよね。モデルは作家からお金を払って来てもらっていたりするので、モデルと向き合う時間は、作家がある意味我を通せる時間でもあります。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330p.jpg" alt="120330p.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">藤島武二《黒扇》</span>は私大好きな作品の一つです。今回も観ることができてうれしいですね。<br />この作品は、イタリアに留学した時に描かれたものだそうですが、日本人が西洋人を描くということが一種のチャレンジだった時代に、大胆な筆跡で彼女の魅力を一気に描ききった藤島の情熱を感じるんですよね。正面を向いてこちらをじっと見つめる彼女の眼差しにとてもどきどきしてしまいますが、藤島もきっと同じように眼差しと向き合って描いていたのでしょうね。<br /><br /><br /><br /><strong>5章 レジャー</strong><br /><br />この章では、19世紀から20世紀初頭の西洋絵画を集めて展示されていました。当時産業革命以降、人々が余暇を楽しめるようになった時代の風景が生き生きと描かれているものがあったり、ピカソのように、一人の人物に焦点を当てて描いているものもあったり。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330e.jpg" alt="120330e.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />絵の具が外へ持ち出せるようになって、眩しい人々の姿を描けるようになった時代の生活を垣間見ることができますよね。<br /><br /><br /><br /><strong>6章 物語</strong><br /><br />部屋に入ってすぐに見えてくる<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">青木繁《海の幸》</span>。まさに「物語」というくくりにぴったりの画家です。また観られる機会に恵まれたのはうれしいですよね。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330f.jpg" alt="120330f.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />この章では、西洋と日本の物語をテーマにした作品がならんでいました。青木繁は、古事記などの日本の物語からテーマを選んで描いた画家。今回は<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">ドニ《バッカス祭》</span>と向かい合わせで観られることが貴重です。<br /><br /><br /><br /><strong>7章 山</strong><br /><br />自然の雄大さを表す上で避けて通れないモチーフが山ですよね。山はその地域によって姿が様々なので、今回展示されていたものも一言で言い切れないくらいいろいろな技法を観ることができました。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330g.jpg" alt="120330g.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示で特にうれしかったのが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">雪舟《四季山水図》</span>。石橋美術館でも常に展示できない貴重な作品を今回東京で観られるというのはうれしかったです。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330h.jpg" alt="120330h.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />そしてセザンヌとゴーギャンの作品が並んでいる展示も見物ですよね。<br /><br /><br /><br /><strong>8章 川</strong><br /><br />以前に「セーヌ川の流れに沿って」の展覧会でも拝見しましたが、セーヌ川風景を中心とした作品が展示されている章です。明るいフランスの風景を切り取ったものが多く観ていて清々しいものばかりでした。3章でもテーマにされていましたが、外へとどんどん出て行けるようになった時代の象徴が風景画なのだなと感じます。<br />当時のフランスの文化が一番描かれている章かもしれませんね。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330i.jpg" alt="120330i.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《睡蓮》</span>2点が並んで観られるところがブリヂストンならではだなと思いました。<br /><br /><br /><br /><strong>9章 海</strong><br /><br />山、川とくれば次は海ですよ。雄大な海がテーマの作品でも、静と動を感じるものがあり表情は様々でした。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330m.jpg" alt="120330m.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示では、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《雨のベリーヌ》</span>と、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">青木繁《海景》</span>が並んで展示されているので、とても貴重な機会ですね。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330l.jpg" alt="120330l.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />私の大好きな<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《黄昏、ヴェネツィア》</span>ももちろん展示されていたので良かったですね。<br /><br /><br /><br /><strong>10章 静物</strong><br /><br />この章では、自画像に次いで画家の特色が出せるモチーフである静物に焦点を当てています。静物はモデルと違って、より画家の意図を込めやすいですし、何より動かずじーっとしていてくれるので、気を遣わずゆっくり向き合えるモチーフですので、画家は新しい画風を確立するための実験の場としていました。<br />今回様々な作風が展示されていましたが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">古賀春江《素朴な月夜》</span>は、静物画の印象だけにとどまらないならではの世界観を楽しめる作品でしたね。こちらも石橋美術館の所蔵なので、今回東京で初見だった分うれしかったです。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330n.jpg" alt="120330n.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><br /><br /><br /><strong>11章 現代美術</strong><br /><br />この章では、今も活躍されている画家も含めた構成になっていました。ので、会場内の撮影は禁止でしたので掲載できませんが、以前展覧会を開催した野見山暁治やザオ・ウーキーの作品、近年に所蔵された<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">アンス・アルトゥングの《T.1963-K7》</span>も再び展示されていました。<br /><br /><br /><br /><strong>新収蔵作品</strong><br /><br />今回の展覧会のもう一つの目玉が新収蔵作品2展のお披露目かと思います。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330o.jpg" alt="120330o.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />カイユボットを日本で拝見できるなんて、うれしいですよ。モネやセザンヌと同じ展覧会で観られる贅沢。<br /><br /><br />今回の展覧会は、明治の日本人画家の作品収集に力を入れた石橋財団の功績を存分に味わえるものでした。<br />坂本繁二郎や青木繁、藤島武二のコレクションはさすがです。<br /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念<br />会期:2012年3月31日(土)〜2012年6月24日(日)<br />休館日:4/15(日) 4/23(月) 5/28(月) <br /><strong>4/15日 日曜日に休館日があるとのこと。お気をつけ下さい。</strong><br />開館時間:10:00〜18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
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六本木アートナイト

六本木アートナイトのコアタイムに行ってきました。公式HPは→こちらから六本木周辺のアートイベントとして今回で3回目。定着感出てきましたね。昨年が震災の影響で中止だったこともあり、今回はどんな内容なのか、グレードアップを期待してました。前回行ったとき、商店街などの屋外に結構展示があったので、にぎやかになるかなと思っていたのですが、今回はメイン会場に屋外展示を主に設置していたこともあって、コンパクトな印... 六本木アートナイトのコアタイムに行ってきました。<br /><br /><img alt="120324a.jpg" border="0" width="298" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324a.jpg" /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.roppongiartnight.com/">こちら</a>から<br /><br /><br />六本木周辺のアートイベントとして今回で3回目。定着感出てきましたね。<br />昨年が震災の影響で中止だったこともあり、今回はどんな内容なのか、グレードアップを期待してました。<br /><br />前回行ったとき、商店街などの屋外に結構展示があったので、にぎやかになるかなと思っていたのですが、今回はメイン会場に屋外展示を主に設置していたこともあって、コンパクトな印象だなと思ってしまいました。<br />相変わらず六本木は結構な人出で、正直ゆっくり観られる環境というわけではないですが、お祭りですからね。<br /><br />まず最初は六本木ヒルズへ<br /><br />オープニングレセプションも見ておこうと思い、現場に向かう前に、こんな作品が。<br /><br /><img alt="120324b.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324b.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">タムラサトル 《六本木マシーン》</span><br />ワニがこっち向いているところをあえてパチリ。口がぱかっと。<br /><br />こうやって屋外にどーんと展示される作品はやはり観ていていいですね。あーアートイベントやっているんだなと思わせてくれる。<br />この作品はワニがぐーるぐるぐーるぐるしている作品で、観ている方々みなさん「まわってるー!」と喜んでました。今夜は余計まわっております! <br /><br /><br />さて、オープニングレセプション会場へ<br /><br /><img alt="120324d.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324d.jpg" /><br />集まってる集まってる。<br /><br />別に私は招待されているわけでも何でもないので、上から様子を伺いつつ、会場まで降りてずらっと並んでいる美味しい屋台でもぐもぐ。トッポギや豚汁やポテトフライ。お酒にもちょうど良く、温まりました。<br />後ろで作家紹介されている声だけ聞いていましたが、腹ごなしは大事ですから。<br /><br /><br /><img alt="120324f.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324f.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">チームラボ×高橋英明《浮遊する楽器》</span><br /><br />隣りの毛利庭園では、水にぷかぷかと光る球体が浮かんでいました。<br />触ると音が出て、光の色が変わる仕組みになっていたそうです。触って試している人結構いましたよ。この作品は目の前で観るよりも、ちょっと離れたところから観た方が、水面の反射と共に闇に浮かび上がっていて雰囲気良かったですよ。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324e.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324e.jpg" /><br />そして草間彌生のバルーン作品、「ヤヨイちゃん」と「リンリン」がお散歩を始めました!とどーんと立ち上がってきました。<br />大きい。第一回のヤノベケンジさんの作品がインパクトあったので、慣例で盛大な作品を作っているような気もしますけど、シンボル的な作品作るのアーティストも毎度大変ではないかなと…。<br /><br />草間彌生はこの後詩の朗読を行いました。ちょっとマイクの音が聞こえにくかったですが、草間彌生は表現者として何でもこなせる本当に天才なのだなとあらためて実感。<br />最後には歌も歌われてました。<br /><br /><br /><img alt="120324g.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324g.jpg" /><br /><br />そして!本日のお楽しみ(笑) テイ・トウワ大先生によるDJライブ! (勝手に盛り上がっていますが)<br />なかなか最近ライブなどに足運べなくなってしまった身としては無料でこれだけ聞けるのはうれしかったですよ。でも、前の方にいる観客の方々あまりのっていなかった。。遠くから踊ってる私からしたら、ちょっと寂しかったです。。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324h.jpg" border="0" width="296" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324h.jpg" /><br /><br />そしてオオルタイチ×珍しいキノコ舞踏団のライブに。<br /><br /><br /><img alt="120324i.jpg" border="0" width="296" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324i.jpg" /><br /><br /><br />結構前の方で観られたので、かなり臨場感あって一緒に踊りまくってしまいましたが、珍しいキノコ舞踏団の評判はすごく聞いていたので、観られてちょっと感動です。動きがいい。とにかくパワーあるダンスですね。オオルタイチさんのDJも楽しくて、のれて最高に面白かった。<br />ライブにも行きたくなりましたよ。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324j.jpg" border="0" width="296" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324j.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ホアン・スー・チエ 《オーガニック・コンセプト》</span><br /><br />では、アリーナを出て、会場の屋内外展示へ。<br />エスカレーターを上がった先にいきなり現れるビニール袋。<br />蛇のようにも感じますし、腸かな?なんて。<br />光を放ってふくれているビニール袋は随分別物に見えますが、いつも使っているかなり身近なものがこのようなオブジェになるとは。<br /><br /><br /><img alt="120324k.jpg" border="0" width="397" height="298" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324k.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">志村信裕 《赤い靴》</span><br /><br />メトロハット付近には、志村さんの作品二つ展示されていました。<br />夜の街に浮かび上がる作品といえば志村さんの映像作品の印象が強いので、こういった夜通し行われるアートイベントにぴったりですよね。<br /><br /><br /><img alt="120324m.jpg" border="0" width="397" height="296" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324m.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">志村信裕 《jewel》</span><br /><br />志村さんはあざみ野で何度もお世話になっていますが、《jewel》などは、投影した場所とそこを通る人にボタンが映り込む情景がいいと言っていました。みんな楽しそうにボタンの映像の中に入ってはしゃいでいた姿はこちらも観ていていい風景だなと思いました。<br /><br /><br />さて、東京ミッドタウンへ<br /><br /><img alt="120324l.jpg" border="0" width="397" height="296" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324l.jpg" /><br /><br />東京ミッドタウンも結構屋内外に展示が置かれていましたが、<br />一番目立っていたのがジャッピー。あの芝生広場に櫓のようなものができてましたけれど、遠くからしか撮れなかったので、残念ぼけてます。<br /><br /><br /><img alt="120324r.jpg" border="0" width="298" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324r.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">Yotta Groove《花子》</span><br /><br />この大きなこけし「ヤヨイちゃん」の大きさの次に今回のイベントで高さある作品でしたけれど、話したり歌ったりしていましたよ。<br />でも、このような作品を観ていると、東北でサテライト展示した方が良かったようにも感じましたけれども…。<br /><br /><br /><img alt="120324q.jpg" border="0" width="298" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324q.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">草間彌生《命の足跡》</span><br /><br />今回のアートナイトはどこへ行っても水玉がたくさん観られましたが、この作品は夜に浮かび上がっていて目立ってきれいでしたね。<br />以前あいちトリエンナーレでも拝見しましたが、場所が変わるとちょっと印象が違いますね。<br />毒キノコのようにも見える生き物のようなオブジェが芝生からニョキニョキ生えてくる様は、確かにパワーを感じますよね。<br /><br /><br />六本木ヒルズへ戻りました。<br /><br /><img alt="120324n.jpg" border="0" width="296" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324n.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">泉 太郎 《糸ミミズのためのスケートリンク》</span><br /><br />今回のアートナイト作品の中でも興味深かった作品。<br />泉さん自ら作品の中に入ってパフォーマンスのようなことをしていました。<br /><br /><br /><img alt="120324o.jpg" border="0" width="397" height="296" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324o.jpg" /><br /><br />この導線付きモニターに、パンダ(なぜ)の被り物をした人の頭が写るのですが、そのルートは何通りかあって、そのルートをモニター見ながら指示してあげてゴールへと向かわせるというもの。<br />空間を面白い視点で使っているところが泉さんらしいなと思いましたし、まわりをいい意味で巻き込む作品もこういうイベントならではの醍醐味だと思いました。<br /><br /><br /><img alt="120324p.jpg" border="0" width="397" height="296" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324p.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">久野ギル 《The Antmaster》</span><br /><br />こちらは森タワーのところに投影されていた作品。こうやってあちこちで作品を展示していて作品には黒山の人だかり。<br />前回よりも人多かったような気もしますね。<br /><br /><br />前回は朝までがんばってみたのですが、寒いし、休む場所ないし、イベントもあまりやらなくなるしで結構辛かった思いがあったので、今回は12時までで帰ってきました。<br />国立新美術館へは時間がなくて向かえず。残念でした。<br />毎年菜種梅雨のこの時期にやるのはリスク高いんじゃないのかな?と思ったり、暖をとる場所ももう少し欲しいなぁなんて思いましたけれど、祭りですから。<br /><br />
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靉嘔 ふたたび虹のかなたに/東京都現代美術館

東京都現代美術館で開催中の靉嘔 ふたたび虹のかなたにへ行ってきました。靉嘔といえば、レインボーカラー。虹色で絵を描く人といえば靉嘔。というくらい、虹色の作品しかほとんど知らなかったのが現状でして、高校の教科書にも虹色の絵が載っていただけでしたし、都現美で何回も観たことある作品はやはり虹色の作品。その印象しかなかったので、正直彼が何で評価されているのか分からなかったんですよね。本当に失礼だと思います... 東京都現代美術館で開催中の<strong><span style="color: rgb(255, 102, 0); ">靉嘔 ふたたび虹のかなたにへ</span></strong><br />行ってきました。<br /><br /><img alt="120317a.jpg" border="0" width="397" height="296" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120317a.jpg" /><br /><br /><br />靉嘔といえば、レインボーカラー。虹色で絵を描く人といえば靉嘔。というくらい、虹色の作品しかほとんど知らなかったのが現状でして、高校の教科書にも虹色の絵が載っていただけでしたし、都現美で何回も観たことある作品はやはり虹色の作品。その印象しかなかったので、正直彼が何で評価されているのか分からなかったんですよね。本当に失礼だと思いますが…。<br />冷たい印象で、レインボーなんて色の工夫されてない絵の具の基本色並べてるだけのような気がしていました。<br /><br />公式HPは→<a href="http://www.mot-art-museum.jp/">こちら</a>から<br /><br /><br />この展覧会を拝見すると、多種多様な画材、技法、テーマの作品を作られていることがよくわかり、しかも作品数が半端なく多かった。それだけ多作だった靉嘔の探究心と作品を作ることへの情熱をとても感じ取ることができました。<br /><br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><br />では、作品の感想を。<br /><br />今回大学の卒制作品も展示されていましたが、初期の作品は今まで彼に持っていたイメージとは全然違うもので、手仕事の温もりやものをどう捉えるか模索する姿をすごく感じることができました。<br />特に<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《悲劇よりもより悲痛なる静寂》</span>シリーズは、イラストのようにも感じましたし、今でもこのようなイラストを描くのを志す人はいるのではと思うくらい斬新な作品でした。味のある作風ですよね。<br />後期の作品よりも、線や色合いがとても面白い。表現が生き生きとしていて私は気に入ってしまいました。<br />そのシリーズの最大サイズ、紙に水彩で描かれた作品は最後の審判のようにもみえますし、快楽の園のようなシーンにも見えます。無数の男と女がいて、衝動や情熱を感じる作品だなと思いました。これだけ強い印象の作品でも、画材が水彩だということも驚きましたが、なかなか衝撃的な作品で、“冷たい”イメージの方が強い靉嘔ですが、初期のこのような作品が礎であってこそなのかなと思いました。<br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《中間子炉》</span>や<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《鉄骨》</span>という作品は、CTスキャンのように人体を輪切りにしていて、後のレインボーの作品たちの一片を垣間見ることができましたが、人体への執着心といいますか、関心の強さを感じることができました。後々に出てくる作品も、人間の生理に関するテーマのものが多かったのと、穴や管へのこだわりを感じるものが多いですよね。<br /><br /><br />アメリカに渡ったあとの作品水彩画の<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《慧星》</span>は今まで独創性とビビッドな色彩を描いてきた作家が描いたものとはちょっと思えないくらい、いきなり繊細なか弱い作品のように感じてしまったんですよね。心機一転ということだったのかもしれませんが、確かに靉嘔らしさがなかったように感じます。このような作品も展示されていたことがとても貴重だなと思いました。<br /><br /><br />靉嘔の作品といえばのレインボー作品もこの展覧会では一同に展示されていますが、まずびっくりしたのはレインボー作品でも多様な技法でつくられていたこと。シルクスクリーン一辺倒かと思っていた自分が情けなくなりましたよ、本当に申し訳ない。試行錯誤が見て取れました。<br /><br /><br /><img alt="120317b.jpg" border="0" width="246" height="340" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120317b.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">《アダムとイヴ》 1967-71年 東京都現代美術館蔵</span><br /><br /><br /><br /><img alt="120317e.jpg" border="0" width="256" height="342" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120317e.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">《レインボー・レイン》 1977年</span><br /><br />このような淡い作品も作られているんですよね。虹の雨。アクリルの透明性がうまく生かされた作品だなと感じました。あとは、樹脂とアクリルで作られた<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《ストローク・ラヴE》</span>はまるでキャンバスをデコレーションしているようで、女子にうけそうな作風だなと思ってしまいましたね。かわいい作品だと思いました。アームレーダーの作品みたいな、ポップでキッチュな印象ですね。<br /><br />もちろん虹で表現するということがただの一技法ということではなく、線や構図からの脱却といいますか、光のスペクトラムを用いることによってイリュージョンやアブストラクトへの抵抗を顕わしているのだそう。一面を虹にすることで、空間すべてをその色で染めるという空間性「環境」を考慮した表現だったんですね。<br />今回の展示では<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《レインボー・エンヴァイラメントNo.1 レインボー・ラウンドスケープC &amp; 男女の人型》</span>の作品が一番表しているものでしたよね。あの虹の人型(旅行先でよくある首出すハリボテ)にしっかり首出してきました。写真撮らなかったですが。。その虹の中に自分の身を置くことで、環境「エンヴァイラメント」の表現を体現することができました。<br /><br />レインボーシリーズの中でも、ルソーなどの素朴派の作品を模したものや、オリンピック競技がテーマの作品、さらに穴や管への言及なのかと思わせるような下ネタがテーマの作品など、相当多種多様なテーマで作品作られていますが、根底には人間の生理的欲求や人体への関心が作品に込められたりしているのかなと思いました。<br /><br /><br /><img alt="120317d.jpg" border="0" width="273" height="342" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120317d.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">《マイ・いっくに・フレンズ》 2011年</span><br /><br />近作や新作も展示されていましたが、中国の漢詩をテーマにしたもの、オノマトペをテーマにしたものなどがありましたが、虹の色合いを最大192色まで表現した作品なのだそうです。そこまで虹の色を分解するなんてすごいですね。確かに、一瞬虹の色だと判別付かないくらい多様性のある色だなと思いました。<br />上記の作品、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《マイ・いっくに・フレンズ》</span>はリズム感を感じる作品ですね。<br /><br /><br />シルクスクリーンの作品は、おそらく一番靉嘔といえば見たことあるといいますか、馴染みのある作品なのかなと思いますが、シルクスクリーンの中でも<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《線のアンソロジー機</span>シリーズは線のフォルムが面白く、印刷の色であるC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)の色を使用して、ずらして刷っていることも版を使った作品ならではの印象を持たせていて、面白いなと感じました。シンプルなのですが、線にとても味わいがありますよね。学生の頃初期の油絵の画風とリンクしているようにも感じました。<br /><br /><br /><img alt="120317c.jpg" border="0" width="328" height="264" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120317c.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">《レインボー・エンヴァイラメントNo.7<br />レインボー・タクティル・ルーム+レインボー・エイムズ・ボックス</span><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">》 1969年</span><br /><br />今回の展覧会は、2つほど体験型の展示もあったので良かったなと思いましたね。フルクサスの作品は体験型のものも多いので、再現されてないかなと期待はしていたので。<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《ブラック・ホール》</span>はジョージ・マチューナスに捧げた作品なのだそうですが、本気の闇の中を彷徨うインスタレーションで、まさに暗中模索。あまりにも暗さが本気だったので、閉所恐怖症の方はちょっと避けた方がいいかもしれませんね。暗い場所も平気な自分でも、だいぶ不安になりました。とにかく暗いくらい闇を体験することによって生まれる手探りで探す意義を体験することができましたし、今まで彼が行ってきた虹で環境をつくりあげる手法の真反対の意味を持つような作品だなと思いました。<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《レインボー・エンヴァイラメントNo.7 レインボー・タクティル・ルーム+レインボー・エイムズ・ボックス》</span> も同じように、見えないものを探る動作で、人を不安にさせる作品ですね。穴に指を入れるというなんとも意味深で卑猥な、そして不安な行為はないですもんね。<br /><br /><br />今回の展覧会、あまりにも作品数が多くて体験型も多かったので、かなり疲れてしまいました。<br />常設展示のベンチで寝てしまったくらい。。(すみません)<br />それだけ靉嘔にはパワーがあり、パッションがあるということをこれでもかと見せ付けられた気がします。技法や色彩への異様なくらいのこだわりは、とても頭が下がります。ありとあらゆることを試したい、画材大好きなのでは?と思えてしまうほど技法への関心がとても強かったのかなと。新しい技法をどんどん取り入れることによって、ちょっと卑猥なテーマでも、人体への深い探求でも、表現としてしっかりと成立させていったのかなと思いました。<br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><img alt="tug12.png" border="0" width="71" height="31" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/tug12.png" /><br /><img alt="rank2.png" border="0" width="113" height="24" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/rank2.png" /><br /><br />体験型インスタレーション2点並ばず体験することができました。<br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br />会 場:東京都現代美術館 1F,B2F<br />会 期:2012年2月4日(土) 〜 5月6日(日)<br />休館日:月曜日 (4月30日は開館)、5月1日<br />開館時間:10:00 〜 18:00(入場は閉館の30分前まで)<br />
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抽象と形態:何処までも顕れないもの/DIC川村記念美術館

DIC川村記念美術館で開催中の抽象と形態:何処までも顕れないものへ行ってきました。今回は、川村記念美術館の20世紀作家所蔵作品と、現代の抽象画を中心に描いている作家のグループ展で、サブテーマにもある「対象の本質を如何に顕わすのか」というテーマを追う内容です。公式HPは→こちらでは作品の感想を。五木田智央 《Scorn》 2011年アクリル・グワッシュ、カンヴァス 227.3×181.8cm 作家蔵この展覧会の一番の目玉作品とし... DIC川村記念美術館で開催中の<span style="color: rgb(255, 102, 0); "><strong>抽象と形態:何処までも顕れないもの</strong></span>へ行ってきました。<br /><br /><img alt="120311i.jpg" border="0" width="279" height="397" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311i.jpg" /><br /><br />今回は、川村記念美術館の20世紀作家所蔵作品と、現代の抽象画を中心に描いている作家のグループ展で、サブテーマにもある「対象の本質を如何に顕わすのか」というテーマを追う内容です。<br /><br />公式HPは→<a href="http://kawamura-museum.dic.co.jp/index.html">こちら</a><br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><br />では作品の感想を。<br /><br /><img alt="120311b.jpg" border="0" width="178" height="222" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311b.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">五木田智央 《Scorn》 2011年<br />アクリル・グワッシュ、カンヴァス 227.3×181.8cm 作家蔵</span><br /><br />この展覧会の一番の目玉作品として<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《Scorn》</span>があると思いますが、会場入ってすぐのところにどーんと大きく展示されているので、インパクトは相当ありますよね。<br />言われてみると確かにグリザイユ手法ですが、私が見たときは意識してませんでした。モノクロでもこの存在感、そして表現力を相当持っていますよ。<br />何かを描いているような、具象のイメージがあるのですが、でも何を描いているのか分からないところがより観ている側にいろいろなことを考えさせてくれる隙を与えてくれているように感じるのです。<br />五木田さんのトークを聞いたのですが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《Scorn》</span>は、一旦顔をすべて描ききったそう。その上であのように顔に加筆したそうです。さらに、人の胸像の下には最初もっと抽象画を描いていたのだそうですが、だんだん描き進めていったときに胸像となってしまったのだそう。モノクロへのこだわりはさほどないそうですよ。私はすごくこだわってのことだと思っていたのですが、3年前には青い色彩の作品も描いていたりと、色への強い執着心はないと言っていました。<br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311f.jpg" border="0" width="162" height="222" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311f.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">角田 純 《Maïna》 2005年<br />アクリル、木製パネル 100×73cm 作家蔵</span><br /><br />五木田さんのモノクロのインパクトとは打って変わって、色彩の遊びや感覚がすごく心地よいなと感じた作品でした。元々グラフィックでディレクターされていたということで、色彩感覚は抜群にいいですし、何よりお洒落に感じます。<br />自然と平面構成をしているような構図で、さすがデザイン畑の方だなと感じました。淡い色彩に、ラッカーで描かれた銀などの強い色が入ってきても、バランスが崩れていないんですよね。さらに、画材を多用されていて、遊び心も感じますし、抽象画なのにこちら側が感覚ですっと観られる作品だなと。<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《divine window》</span>シリーズは4年前くらいから描いているそうですが、緑の色彩の上に点がぽつぽつと、遠くから観ると静かな淡い印象を持つのですが、近寄ってみると筆跡が案外荒々しい。まるで春の嵐の光景のような、清々しいけれど強さも感じるような作品だなと思いました。結構気に入った作品でしたね。<br />角田さんのトークも聞いたところ、いつも作品を床において描いているそうです。今回の展示も、五木田さんやエドストロームさんの作品配置のバランスを考慮した結果、ご自身の作品を床置きにされたのだそうです。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311e.jpg" border="0" width="184" height="279" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311e.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アンダース・エドストローム 《無題》<br />2011年 作家蔵</span><br /><br />エドストロームさんの作品は、今回の展覧会唯一の写真ですが、海の風景でも、随分水面が近くに感じる構図で、凪を撮っているのですが、ちょっとノイズがかった撮り方で荒々しくも感じてしまいます。<br />水面がちょうど画面の半分のところになるような構図になっているので、余計海のど真ん中に立っているような感覚になりますね。船から撮っているのでしょうか。水面がまるで模様のようにも見えて、海とは違うもののようにも見えてくるのです。<br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311d.jpg" border="0" width="208" height="243" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311d.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">フランシス真悟 《深淵(紫)》 2011年<br />油彩、カンヴァス 153×132cm 作家蔵</span><br /><br />フランシス真悟さんの作品は今回初めて拝見したのですが、とても面白いグラデーションが特徴的な作品ですね。今回お父さんの作品と一緒に展示されていたのですが、お父さんの作品よりもかなり繊細で、使用している絵の具もパールやテクスチャ感出るガッシュを薄く薄く溶いて使用しているので、とても表情のある観ていて飽きのこない作品だなと思いました。もの言わないけれど、噛めば噛むほど味があるとでもいいますか。ゆっくりと眺めていたくなるような、静かな作品が多いですよね。<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《Bound For Eternity (space)》</span>は、繊細さと迫力を併せ持つような作品で、グラデーションがとてもきれい。パールアクリルガッシュで描かれた一本の線がタイトルのように永遠に続いていきそうな光の光線を見ているような、強くてでも実体のないもののような美しさを感じました。<br />パールのアクリルガッシュは、私が学生の頃なかった画材なので、ちょっと買って使ってみたくなりました。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311c.jpg" border="0" width="168" height="256" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311c.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">サム・フランシス 《無題》 1952年<br />油彩、カンヴァス 194.5×129.7cm</span><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">DIC川村記念美術館 ©2011 Sam Francis Foundation, California / ARS, N.T./ SPDA, Tokyo</span><br /><br />こちらがお父さんの作品。今回初一緒に掲載なのだそう。お父さんの方が力強いですよね。パッションを感じます。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311h.jpg" border="0" width="281" height="180" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311h.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">野沢二郎 《After Rain /記憶》 2008年<br />油彩、カンヴァス 117×81cm 個人蔵</span><br /><br />今回の展覧会の中でも一番興味深いと思ったのが野沢さんの作品でした。スキージーを使用して、たっぷりと置いた油絵具を一気に画面に塗るような技法をされているのですが、今回の展示作品の中で一番抽象を貫いているような全く何も具体的に形を作り出していない描き方なのですが、何故か作品に囲まれると自然の中、湖や森の中に紛れ込んでいるような感覚になるのです。<br />隣りにはモネの<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《睡蓮》</span>が展示されていたのですが、まさにこの取り合わせは妙で、とても相俟っていましたね。野沢さんの作品も、何かを見下ろしているような構図にも感じますし、何かを投影反射させているようにも感じる。でも、そのものは何かを具体的には詮索できない「印象」のみを私たちに与えてくれるのです。<br />茶色の上に、紫や水色など結構鮮やかな色合いを乗せてコントラストがあるのですが、その色の組み合わせが見ていて全然辛く感じない、むしろとても調和しているのです。一見派手な色の組み合わせでも、キッチュになっていないところが不思議だなと感じました。パレットの上の絵の具をそのままキャンバスに表現しているそうですね。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311a.jpg" border="0" width="180" height="233" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311a.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">赤塚祐二 《赤い絵》 2010年<br />油彩、カンヴァス 227×180cm 作家蔵</span><br /><br />野沢さんの作品を見終わったあとだったせいもあって、随分パッションを感じる作品だなと思いました。土臭いといいますか、独特なテクスチャ感も感じますし、力強さとパワーを感じるのです。まさに「男らしい」絵だなと思いました。<br />深い闇を描いているような1992年の<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《Canary 29211》</span>と、近作<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《Red Painting 赤い絵》</span>は方向性が随分違っていて、見比べるのも面白いなと感じましたが、近作の方は熱い印象でも、幾何を用いているんですよね。<br />かっちりとした風景画ではあるのだけれど、見ていて癒される景色ではない、むしろ近寄りがたい驚異的にも感じる場面が写し出されています。赤塚さんの作品はみなキャンバスが厚めだったのですが、意図しての厚みだったのでしょうか。せり出してくるような印象をも持ちました。理由を聞いてみたかったですね。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120311g.jpg" border="0" width="202" height="284" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120311g.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">吉川民仁  《対話》 2010年<br />油彩、カンヴァス 227.4×162cm 作家蔵</span><br /><br />今回の展覧会の中で一番テクスチャ感、質感の面白さを感じた作品が吉川さんのものでした。描き方が、作品一つ一つみな違っていて、使われる絵の具の色も実に様々。これが一人の作家の作品なのかなと思うくらい多種多様な作品でしたね。<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《風走》</span>は、かなり大きなキャンバスに黄色地にほとばしる黒のしぶきのような筆跡がとてもインパクトを持っていましたね。黄色と黒は人の感覚では注意喚起の色合いですが、まさにその色のコントラストの持つ強さを存分に発揮している作品だなと感じました。<br />一方、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">《声音(春)》</span>は一面薄いピンク色を重ねた表現で、女性が描いているのではと思ってしまったくらい、繊細なグラデーションが印象的でした。<br />吉川さんは、もしかしたら画材の可能性をすごく研究されている方なのかもしれませんね。画材の持つ力をどんどん試していきたいと思っているのかもしれないなと思いました。<br />私も画材おたくなので、ちょっと気持ち分かります。そういう乗っかり方は良くないでしょうかね。笑<br /><br /><br />今回の展覧会は、それぞれ抽象画というのはとても様々な表現があるのだなと思いました。手法も画材も今回出展されている作品はすべて違うので、世界観の違いをたくさん感じることができました。<br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><img alt="tug12.png" border="0" width="71" height="31" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/tug12.png" /><br /><img alt="rank2.png" border="0" width="113" height="24" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/rank2.png" /><br /><br />展覧会はゆっくりと観られましたが、私が行ったときは、五木田さん角田さんエドストロームさんのトークがあったため、その際は結構混雑していました。<br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><br />抽象と形態:何処までも顕れないもの<br />DIC川村記念美術館<br />会期:2012年1月14日(土)―4月15日(日)<br />開館時間:午前9時30分−午後5時<br />(入館は午後4時30分まで)<br />休館日:月曜日
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連続展「風景考」/SATOSHI KOYAMA GALLERY

SATOSHI KOYAMA GALLERYで開催中の連続展「風景考」へ行ってきました。ギャラリーでのグループ展ということで、小規模でしたが、出展されてるどれも響く作品ばかりで、結構感銘受けてしまいました。今回の展示は、写真家で著述家の港千尋さんがディレクターを、美術家で写真家の勝又邦彦さんがキュレーターを務めたグループ展です。写真あり、映像あり、油彩ありと「風景」というテーマを通していろいろな作品が見られたのがよかっ... SATOSHI KOYAMA GALLERYで開催中の<span style="color: rgb(255, 102, 0); "><strong>連続展「風景考」</strong></span><br />へ行ってきました。<br /><br />ギャラリーでのグループ展ということで、小規模でしたが、<br />出展されてるどれも響く作品ばかりで、結構感銘受けてしまいました。<br />今回の展示は、写真家で著述家の港千尋さんがディレクターを、美術家で写真家の勝又邦彦さんがキュレーターを務めたグループ展です。<br />写真あり、映像あり、油彩ありと「風景」というテーマを通していろいろな作品が見られたのがよかったですね。<br /><br />公式HPは→<a href="http://tokyo.satoshikoyamagallery.com/home">こちら</a>から<br /><br /><br /><br /><img alt="120309b.jpg" border="0" width="369" height="290" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120309b.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">萱原里砂(写真家)</span><br /><br />この前のメグロアドレスでもお世話になった萱原さんの作品は、凛とした風景でもどちらが天で地なの?と結構惑わされるので、別世界へ連れて行ってもらえたような気持ちがしますね。ここは日本なのでしょうか、でもそんな場所の詳細なんかどうでも良くなってしまうといいますか。現実にある場所だったとしても、そこは実際踏み込んでしまう気にならなくなり、萱原さんのファインダー越しに観ているからこその世界であって欲しいなと思うのです。普通にはない場所、ずっと遠くの特別な場所であって欲しいなと。<br />萱原さんは風景の写真を撮られていますが、何でもない森や木の風景をここまで別世界のように切り取ってしまえるものなんだと思える作品ですよね。人や動物のいない自然がどれだけ神秘的なものであって、怖さまで感じるものなのかを考えさせてくれる作品だなと思いました。<br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120309a.jpg" border="0" width="369" height="245" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120309a.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">津島岳央(美術家、CG作家)</span><br /><br />津島さんの作品も写真がとても印象的でした。<br />風車が写っている写真は、幻想的だけれど、バルビゾン派の絵画を観ているようです。ぼやっとした風景の中にむしろ入り込んでいきたいと思うようなそんな作品ですよね。<br />事前情報からCGの作品なのかなと思っていたのですが、こんなに幻想的な写真に出会えるとは。ノスタルジックな雰囲気もあり、全然見たことがない景色なのに、懐かしさまで感じてしまうのです。<br /><br /><br /><br /><br /><img alt="120309c.jpg" border="0" width="369" height="166" src="http://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120309c.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">福重明子(美術家)</span><br /><br />福重さんの作品は初めて拝見したのですが、線と構図がとても魅力的なんですよね。細かい線で描く作家は多いと思いますが、この作品の一番の特長は配色と構図のバランスの良さ、そして、具象なのか抽象なのか分からないギリギリの造形で構成されているところかなと思いました。<br />こんな風景観たことないな、と思わせると同時に、線の繊細さと正確さに一目で魅了されるのです。<br />あれだけの細かい線を使いながらも、ぶれていない、ぐしゃぐしゃと描いていない。緻密な卓越した技をお持ちなのだなと感じました。<br />蛍光の色と黒の線のコントラストも気持ちよい配色で、観ていてうっとりしてしまいますね。だいぶ食い入るように拝見させていただきました。<br /><br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><br />東日本大震災が起きてから一年経つという節目の時期ですが、風景が一日で一変してしまう体験をしてしまっている私たちにとって、「風景とは」とあらためて考え直すいい機会となるなと思いました。<br />どの作品も現実のようでいて、もう一つの不思議な世界を描き出しているような、別世界を覗いているような風景でした。<br /><br /><br /><img alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" src="http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" /><br /><br /><br />SATOSHI KOYAMA GALLERY<br />連続展「風景考」<br /><br />会期:2012年2月25日(土) − 2012年3月17日(土)<br />開館時間:水曜日 18:30-21:00<br /> 木曜日 金曜日 土曜日 13:00-19:00 (2月25日より18時まで)<br /><br />Part I グループ展<br />参加作家:港千尋、マリ・ドゥルエ、勝又邦彦、萱原里砂、苅谷昌江(協力:ギャラリーテラトーキョー)、津島岳央、福重明子(協力:サードギャラリーAya)、古屋和臣<br />
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