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ゆりbutainunana

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<!-- passive:etc --><div style="text-align:center;margin-bottom:10px;"><iframe src='//assys01.fc2.com/1378' style='width:300px;height:250px;border:none;' scrolling='no'></iframe><!-- FC2管理用 --><img src="//media.fc2.com/counter_img.php?id=1368" width="1" height="1"><!-- FC2管理用 --></div><div style="font-size:8px;">上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。<br />新しい記事を書く事で広告が消せます。</div>
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2012年展覧会ベスト

毎年の恒例になりました。今年の展覧会、印象深かったものを選びます。ただ、私に順位付けられる筋合いはないだろうと思いまして、毎度毎度順位は付けずに気になった理由を付けてあげております。なぜこの展覧会がいいと思ったのかを再考しながら今年を振り返ろうと思います。【これぞ企画力だった展覧会】東京都現代美術館MOTアニュアル2012Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる東京国立近代美術館東京... 毎年の恒例になりました。<br />今年の展覧会、印象深かったものを選びます。<br /><br />ただ、私に順位付けられる筋合いはないだろうと思いまして、毎度毎度順位は付けずに<br />気になった理由を付けてあげております。<br />なぜこの展覧会がいいと思ったのかを再考しながら今年を振り返ろうと思います。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><br /><strong>【これぞ企画力だった展覧会】<br /></strong><br /><span style="color:#660033">東京都現代美術館<br />MOTアニュアル2012<br />Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる<br /><br />東京国立近代美術館<br />東京国立近代美術館60周年記念特別展<br />美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年<br />第二部 実験場<br /><br />東京国立近代美術館<br />ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945</span><br /><br /><br /><br />今年はあっぱれな企画力を見せつけてくれた展覧会に数多く出会うことが出来ました。<br />その中でもこの3つの展覧会は、美術展示に対する問いかけや、今までさほど取り上げる機会のなかった議題をあえて提示しているなど、挑戦する意欲を存分に感じ取れる展覧会だったのではないかと思います。<br /><br /><span style="color:#666666">「風が吹けば桶屋が儲かる」</span><br />は、反発ももちろん多かったことだと思います。相当先進的な試みだと思いますので、そのような意見も出て当然でしょう。<br />しかし、あえて展示をしない田中功起さんや、展示室だけの展開にとどまらない森田浩彰さんの作品など、既成概念を覆した提案は、今後の美術展に少なからず影響を与えるものになると思っています。どんどんそのようなRockな展覧会を観てみたいです。<br />挑戦している勇気を買いたいから、この展覧会が私にとっての今年のベスト1です。<br /><br /><span style="color:#666666">「実験場」</span><br />は、この不安定な日本であえてこのテーマでやるかというこれも、根性と勇気を存分に感じる展示だったと思います。<br />そもそも近現代アートと思想は切っても切れない関係であって、このようなテーマを取り上げて大々的に検証することはさほどおかしなことではないのですが、集客力を度外視してここまでこだわって収集し、展示していた内容は本当に感服です。河原温の《浴室》シリーズは今回鉛筆で描かれたものをまとめて拝見することができ、初めて物語性の強い作品だったのだということに驚きました。しかし、本当に収蔵作品充実していますね、東近美は。<br /><br /><span style="color:#666666">「ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945」</span><br />私は、会期末に行ったので今年のベストとして入れました。東近美の持つ収蔵作品のすばらしさと、その作品でこのようなあえてタブー域にも踏み入れるような「ぬぐ」というテーマを持ってきた企画力にあっぱれだなと思いました。<br />つい熱く語ってしまった過去のブログ記事は→<br /><a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-61.html" target="_blank" title="ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945/東京国立近代美術館 てくてく歩きアート日誌">ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945/東京国立近代美術館 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【美術館とデザインの関わり方を示した展覧会】</strong><br /><br /><br /><span style="color:#660033">埼玉県立近代美術館<br />日本の70年代展<br /><br />東京国立近代美術館<br />原弘展</span><br /><br />この2つは、美術館とデザインという、ただデザイナーを一人取り上げて軌跡を追う企画ではなかったことが、面白いと感じた展覧会です。<br /><br /><span style="color:#666666">「日本の70年代展」</span><br />は、日本で一番勢いのあった時代のメディアを生かした表現媒体を余すところなく展示して、今まで点でしか観てこなかった作家たちを時代の流れと共に再考できる展覧会でした。<br />演劇を公演するならばポスターは今までにはない表現を。レコードを出すならば、他とは違う世界観を。<br />Macで仕事していなかった時代の巧みな手仕事を見せ付けてくれました。<br />あの伝説のイラストレーターたちの仕事久々に観られてうれしかったです。<br /><br /><span style="color:#666666">「原弘展」</span><br />は、東京国立近代美術館との深い関わりを、丁寧に展示していたところが興味深かった。私のいる組合にとっては、原弘はもう誰もが学校で学ぶ巨匠です。東近美での仕事が彼にとってどれだけ重要なものだったかがよくわかりました。<br />グラフィックデザインの創成期を学びなおすことができ、さらに同時に東近美で過去どんな展示を行ってきたのかを知ることが出来るいい機会でした。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><br /><strong>【展示方法の工夫が秀逸だった展覧会】<br /></strong><br /><span style="color:#660033">サントリー美術館<br />おもしろびじゅつワンダーランド<br /><br /><br />平木浮世絵美術館<br />特別展 没後百年 明治美人風俗<br />楊洲周延 展</span><br /><br />私は学芸員ではありませんので、展示方法に詳しいわけではありませんが、<br />見せるためだけではなく、さらにプラスαの取り組みを感じられた展覧会だったと思います。<br /><br /><span style="color:#666666">「おもしろびじゅつワンダーランド」</span><br />は、子供たちがとても楽しそうにアートに触れていたことが印象に残りました。<br />こういう展示をサントリー美術館が行うという斬新さ。<br />展示空間を存分に有効活用していたのがよかったです。<br />経験をするということは、観るということだけに限りません。むしろ親しむ、触ってみるという実体験を元にした経験はとてもいい思い出となってその人に残ってゆくことになると思います。<br />子供に限らず、大人でも美術を体験することで、深く作品のことが理解できると思いますし、いつまでも心に残り、美術は敷居が高くないを体現している展覧会だったなと思いました。<br /><br /><br /><span style="color:#666666">「楊洲周延 展」</span><br />は、解説が本当に丁寧だった。監修されている新藤先生の熱のこもった渾身の解説は、浮世絵への愛を感じずにはいられませんでしたし、なかなか時代背景まで深く理解できる機会のない浮世絵展が多い中、明治時代の風俗、描かれているテーマを一つ一つ噛み締めながら学び取ることができる展覧会でした。<br />江戸時代の浮世絵の方が色艶があっていいというご意見も多いかと思いますが、私はギラギラした大胆な明治期の浮世絵にも十分な魅力はあるなとこの展示を観て感じました。<br />鮮やかな舶来ものの色が冴えていましたね。<br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【日本で展示することの執念を感じた展覧会】<br /></strong><br /><span style="color:#660033">森美術館<br />アラブエキスプレス 展<br /><br />東京国立博物館<br />日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」<br /><br />東京国立近代美術館<br />ジャクソン・ポロック展</span><br /><br />この展覧会をよく日本でここまで開催できたなと。この展覧会にも執念と根性を感じずにはいられませんでした。<br /><br /><span style="color:#666666">「アラブエキスプレス展」</span><br />確かに表現としての、技巧的な問題は多々あったとはいえ、表現をどのように活用しているのか。そして、日本ではなかなか触れる機会のない文化への深い追求と提示が印象深かった展覧会です。<br />彼らの現状はキナ臭く、毎日涙を流している人たちがいて。和平への訴え、現在ある問題への投げかけを表現というかたちで訴えている姿が、日本とのスタンスの違いを感じましたし、どうにもならない切なさも感じました。<br />このような表現を世界に発信しているアーティストがいるということを教えてくれた展覧会だったと思います。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-78.html" target="_blank" title="アラブ・エクスプレス展/森美術館 その2 てくてく歩きアート日誌">アラブ・エクスプレス展/森美術館 その2 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><br /><span style="color:#666666">「北京故宮博物院200選」</span><br />ここまでの名品をもう今後日本へ貸してもらえる機会はあるのでしょうか…。あまり今のところ仲良くないですが、北京にもこんな名品がまだ残されていたのだなと思うと、感無量になった展覧会でした。<br />3時間並んだけど、3分も観られなかった《清明上河図》へのリスペクトも込めてのベスト入りです。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-59.html" target="_blank" title="北京故宮博物院200選/東京国立博物館 てくてく歩きアート日誌">北京故宮博物院200選/東京国立博物館 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><span style="color:#666666">「ジャクソン・ポロック展」</span><br />これはもう文句なし。あのポロックを日本で観られたことが奇跡だなと思いました。ありがとうございます。<br />荒野で産まれ、都会に馴染めなかったポロックの人生も存分に学び取ることができ、大作をたくさん観られたことで改めてポーリングという技法の技術力の高さを拝見することができました。<br />ポロックほどの突破力を持ち、向上心のあるアーティストが今後出て来るのでしょうか。改めて偉大さを見せつけられてしまったなと思いました。<br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【確かにショックだった展覧会】</strong><br /><br /><span style="color:#660033">千葉市美術館<br />蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち</span><br /><br />ショックでした。あのウィットに富んだ表現力。技巧も然ることながら、描くということを存分に楽しんでいるとしか思えない描き方ですね。人物の表情の豊かさは秀逸。ブログにも書きましたが、絵を描く人、アニメやマンガに携わっている人には観て学ぶことたくさんのヒントもらえる作品たちだと思いました。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-76.html" target="_blank" title="蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち/千葉市美術館 てくてく歩きアート日誌">蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち/千葉市美術館 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【展示数おそらくNo.1?だった展覧会】</strong><br /><br /><span style="color:#660033">東京都現代美術館<br />靉嘔展</span><br /><br />量が半端なく多かったです。観るのに3時間以上かかったのではないでしょうか。。最後の方はもうへろへろになっていまして、記憶が飛んでしまっており、どんな作品だったかも具体的に覚えていないくらい。<br />靉嘔さんの軌跡をこれでもかと見せつけてくれており、彼のパワーと作品に対する執念をものすごく感じ取ることができた展覧会でした。観終わったあとの疲労も半端なく…。ということでベスト入りです。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-73.html" target="_blank" title="靉嘔 ふたたび虹のかなたに/東京都現代美術館 てくてく歩きアート日誌">靉嘔 ふたたび虹のかなたに/東京都現代美術館 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【図録読み直した回数一番多かった展覧会】</strong><br /><br /><span style="color:#660033">神奈川県立近代美術館葉山館<br />ベン・シャーン展</span><br /><br />私のような生業をしていると、参考図書として図録を買うことが多いのですが、この展覧会の図録が今年一番役に立ちました。というよりも、彼の作品から随分ヒントをいただくことができました。<br />線の描き方や、構図の作り方が決して古くさくない。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-65.html" target="_blank" title="ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト/神奈川県立近代美術館 葉山 てくてく歩きアート日誌">ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト/神奈川県立近代美術館 葉山 てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br /><strong>【好きな作家はいつ観てもいいと思った展覧会】</strong><br /><br /><span style="color:#660033">練馬区美術館<br />生誕100年 船田玉樹 ―異端にして正統、孤高の画人生。―展</span><br /><br />もう純粋に大好きな作家なので、再会できただけでも満足です。無条件に好きな作品は好き。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />今年ギャラリーを訪れた回数が少なく、あまり自分がいろいろ言えないなと思っておりますが<br />印象に残ったギャラリー展示は<br /><br /><span style="color:#660033">タカ・イシイギャラリー<br />竹村京 「見知らぬあなたへ」 “dearest unknown You”</span><br />です。<br /><br />過去ブログ記事は→ <a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-66.html" target="_blank" title="竹村京 「見知らぬあなたへ」 “dearest unknown You”/タカ・イシイギャラリー てくてく歩きアート日誌">竹村京 「見知らぬあなたへ」 “dearest unknown You”/タカ・イシイギャラリー てくてく歩きアート日誌</a><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />…そして番外編<br /><br /><strong>【関東以外で出会えた美】</strong><br /><br /><span style="color:#660033">タイ アユタヤ遺跡</span><br /><br />今年はあまり国内でも遠出できず、美術館も行けたのが関東で開催されたもののみ。<br />しいて挙げるとすれば、急遽予定外でも行くことになったタイ旅行での<br />アユタヤ遺跡の美しさ。<br />アジアの文化を再認識しつつ、廃墟への焦がれとでも言いましょうか、<br />無人化した古の建物は、どの国にあるものでも共通したノスタルジーを感じさせますよね。<br />繁栄を極めたあとの面影を残した無常観。<br />惹かれました。<br />本気の番外編でした。<br /><br /><br /><br /><br />今年は展覧会の当たり年だったということもあり、<br />選ぶのに随分悩みました。10個にしぼりきれていませんが、印象深かった展覧会が本当に多かった。<br />うれしい悲鳴なのではと思います。<br />そして、半年ぶりのブログ更新。<br />すみません。。。<br />来年もあまり更新頻繁にできないと思います。。
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アラブ・エクスプレス展/森美術館 その2

森美術館で開催中のアラブ・エクスプレス展へ再訪してきました。今回は、一日ブロガーさんご招待といういつもお世話になっている弐代目青い日記帳のたけさんの特別鑑賞会企画にまた参加させていただいた次第。で再訪です。毎度毎度、本当にありがとうございます。そして、にわかなブロガーでごめんなさい。今回はちゃんと書きますので。。。前回のブログ記事(てくてく歩きアート日誌/アラブ・エクスプレス展)でも書きましたが日本... 森美術館で開催中の<strong><span style="color: rgb(255, 102, 0); ">アラブ・エクスプレス</span></strong>展へ再訪してきました。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721a.jpg" alt="120721a.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><br />今回は、一日ブロガーさんご招待という<br />いつもお世話になっている<a href="http://bluediary2.jugem.jp/">弐代目青い日記帳</a>のたけさんの特別鑑賞会企画に<br />また参加させていただいた次第。で再訪です。<br />毎度毎度、本当にありがとうございます。<br />そして、にわかなブロガーでごめんなさい。今回はちゃんと書きますので。。。<br /><br /><br /><br />前回のブログ記事(<a href="http://tekutekutoart.blog40.fc2.com/blog-entry-77.html">てくてく歩きアート日誌/アラブ・エクスプレス展</a>)でも書きましたが日本でアラブのアートを取り上げるのは初めての試みとなるそうで、<br />さらに展示企画は完全森美術館オリジナルなので、日本で初紹介となる作家さんも多い。<br /><br />アラブの現状を知るためのきっかけになるいい企画だなと思います。<br /><br /><br />今回の展示全体の概要としては<br /><strong>・日本人はアラブのことを知っていそうで知らない。それだけ距離感を感じる国々の現状を新しい角度から知ってもらいたいので、分かりやすく、シンパシーを感じやすい作品を中心に展示。</strong><br /><br /><strong>・現状を伝えるという観点と、イスラム文化を理解するのに難しい部分も多いことから、今回は伝統的なアラブといえばの「アラビアン習字」や「モザイクタイル」などの工芸などに絡む作品は展示しなかった。</strong><br /><br /><strong>・紹介した作家は、アラブ諸国の中でも裕福で海外へ留学経験などあるような国際的に作品を出展している作家たちが中心。ドメスティックな作家はなかなか日本で調べてコンタクトを取るのが難しいのが現状。</strong><br /><br /><strong>・写真の作品が多いのは、作家が「現状を記録したい、記憶に留めたい。」という意識が強い傾向にあるということと、絵画作品は借りるための保険料などお金が嵩んでしまう裏事情もあることから。</strong><br /><br /><br />前回のブログにも書きましたが、今回の作品展で一番気になるのが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">手法を見比べる、新しい観点の作品に出会う</span><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">展覧会では決してない</span>なという点だと思います。上記した通り[記録した]作品が多い。それを伝えるという主旨に一貫していても、それで成立している作品が多いから。西洋の「絵画で表現する文化」が深く入り込んでいる地域ではないですから、日本人が作品を見た時に「似たような手法だね」と違和感を感じることにつながってしまうのかなと思いました。<br />普通現代アートというと、手法・技法の新しさを発見しにいったりしますしね。<br />キュレーターの田篭さんが<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「手法と主題は違うものだと考えて欲しい。」</span>とおっしゃっていたのですが、確かにそうで、私たちがアートに期待する「新しい手法」を観に行く企画とはちょっと意識を変えた方がいい展覧会だったなと思いました。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br />で、今回は写真を撮ってきたのと、キュレータートークを聞いてきたので、<br />写真付きで作品紹介させていただこうかなと。(稚拙ながらね)<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721b.jpg" alt="120721b.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">モアタッズ・ナスル Moataz Nasr 《カイロ・ウォーク》 2006 写真、アルミニウムにマウント<br /></span><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br /><br />作家はエジプト生まれで、今でもカイロに在住しています。<br />この作品は、カイロの日常風景写真をタイル状に並べたものですが、カイロに一度でも行ったことがある人は<br />「あー分かる。こんなところあったな。」と思うような、カイロらしさがしっかり盛り込まれている内容です。<br />文字も看板のように見えますが、コーランの一節だったり、建物がもう壊れそうだったり、そもそも建設途中のまま住んでいたり。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721c.jpg" alt="120721c.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br /><br />砂漠のイメージが強いエジプトでも案外市場では果物野菜がふんだんに置いてあったりと、よくよく見るとカイロの人のゆったりとした明るい日常が描き出されていますよね。<br />カイロは混沌としていて面白いですよ。すごく。私が行った海外の都市の中でも1,2を争うほどお気に入りの街です。<br />もちろん、革命前に行ったので、今は情勢がかなり変わってしまい一概に面白い!と言えない街になってしまっていますが。。<br /><br />この作品展示室入ってすぐに展示されていたのですが、特長として本当に何でもない日常をそのまま写していても作品として成立してしまうのが、アラブ世界ならではといいますか。<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">西洋や日本の文化とはあきらかに違うから新鮮味を感じ、興味だけで見られる作品</span>でもあるんですよね。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721d.jpg" alt="120721d.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アマール・ケナーウィ Amal Kenawy 《羊たちの沈黙》 2009 ビデオ</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この作品もカイロで制作されたもの。作家本人が登場して、パフォーマンスを行った時の記録映像です。<br />カイロはまだ革命前。ちょっとしたパフォーマンスをするだけで、騒ぎになってしまう。<br />「街中でこんなことするな!」と男性に執拗に言われている作家は女性なのですが、強く立ち向かっています。<br />エジプトはアラブ諸国の中でもまだ女性の権利が認めてもらいやすい環境ではあると思いますが、革命前のちょっと変わったことをする度に物議をかもしてしまう状況が露になっていて、とても興味深い作品ですよね。<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">何かを表現するということが、ここまで難しい問題となってしまう現状。</span><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721e.jpg" alt="120721e.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ルラ・ハラワーニ Rula Halawani 《親密さ》 2004 白黒デジタルプリント</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この並べられたモノクロの写真には、手元しか写されていません。<br />ここは、パレスチナ自治区とイスラエルの境にある検問所です。<br />パレスチナはあくまでも居住地であるので、買い物や学校、勤めなどはイスラエルへ出向かわなければいけません。その時にこの検問所を通るそうなのですが、毎日荷物とパスポートをチェックされるそうで、時には一時間以上も足止めをくらう時もあるんだそう。<br />そもそも日本で生活していて検問所でパスポートを見せたりすることなどない私たちから見たら、こんな現実が信じられないですが、こうやって日々を送っている人がたくさんいるということを知り感慨深いなと思いました。<br />作家は女性だそうですが、タイトルである「親密さ」という言葉がとても意味深に感じますよね。<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">あえて手元しか見せない無機質な印象</span>もとても深い意味を感じさせてくれる写真だと思いました。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721g.jpg" alt="120721g.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">サーディク・クワイシュ・アル・フラージー Sadik Kwaish Alfraji 《私の父が建てた家(昔むかし)》 2010/12<br />マルチメディア・インスタレーション(絵画、写真、アニメーション)</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />前回のブログにも記載しましたが、この作品が今回の展覧会の中で一番手法にこだわっていて、魅せる作品だなと感じているので結構好きです。<br />作家がイラクのバグダッド生まれだそうですが、今はオランダに在住しています。<br />バグダッドでの幼い日の記憶を辿る作品は、作画の雰囲気もモノクロでメランコリックですが、哀愁あっていいですよね。ずっと観ていたい作品です。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721f.jpg" alt="120721f.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">マハ・ムスタファ Maha Mustafa 《ブラック・ファウンテン》 2008/12 ミクストメディア・インスタレーション</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この作品は、今回の展覧会で一番象徴的な作品とも言えると思います。TwitterのTLでもこんな作品がとたくさんUPされていましたしね。この作品、墨を思いっきり吹き上げている噴水なのですが、この墨は何を表しているのかというと、容易に想像できる石油です。<br />さらにこの作品には深い意味が込められていまして、湾岸戦争でクウェート侵攻の際、石油採掘場にアメリカ軍が火を付けて数ヶ月炎が消えず災害をもたらしたことがありましたが、その時の煙害によって黒い雨が降ったときの様子も盛り込まれているのだそうです。<br />実際作者自身も経験したのだとか。<br />床に随分飛び散っている墨。開催から一ヶ月ほど経ったので、このように床も黒々としてきているそうです。確かに前回観たときには、まだ床が白かったですね。<br />この作品、他で展示された時には黒い空間に置かれたこともあったそうですが、今回はあえて白い空間に置いたそう。そして六本木の風景を窓から見せる演出をし、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">日本の電気供給は石油に頼っている現状も示唆させる展示</span>としたのだそうです。なるほど。きれいな夜景も石油のおかげさまではありますし。。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721h.jpg" alt="120721h.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ムハンマド・カーゼム Mohammed Kazem 《ウィンドウ 2003–2005》 2003–05 デジタルプリントのライトボックス(14 点組)、アクリル板に刻印 ビデオ</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />写真がたくさん並んでいるこの作品。ドバイで生まれ育った作家によるものです。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721i.jpg" alt="120721i.jpg" border="0" width="298" height="397" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />作品は作家が見た風景を順を追って置かれているそうで、この写真は作家本人。<br />あるとき、ふと窓の外を見たら、大きなビルが建っていた。そのビルのことに興味を持ち、様子を見に行くと、<br />工事現場にはたくさんの移民の姿が。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721j.jpg" alt="120721j.jpg" border="0" width="298" height="397" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />ドバイは、人口の7割以上が労働力として移ってきた移民だそうで、その人たちが日々建つ高層マンションをつくりあげている。作者はこの複雑な現状に着目し、建ったビルと明らかにアラブ人ではない人との対比を並べてあらわしていました。<br />確かに異常なまで砂漠に建物つくってますよね。世界中のお金が集中しているさまがとてもよく分かる場所ではあるなと思いますが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">派手さゆえに見えてこない問題も抱えている</span>という事実。今のアラブ諸国の特徴的な風景が見られる都市ではあるなと思います。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721k.jpg" alt="120721k.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アハマド・マーテル Ahmed Mater 《マグネティズム III /マグネティズム IV》 2012 デジタルプリント</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />ブロック状の磁石に集まる鉄粉を撮った写真。私は一目見てすぐメッカ巡礼のイメージだと分かりましたが、日本人は馴染みある風景とシンクロするかどうかはちょっと疑問に思うこともあります。<br />象徴的なイメージであることは間違いないこのイメージは、アラブ圏以外の文化の人が「アラブといえば」で挙げるシーンですよね。それを逆手に取った作品。<br />作家は医師だそうで、科学に関連付けた作品を発表しているそうです。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721l.jpg" alt="120721l.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">シャリーフ・ワーキド Sharif Waked 《次回へ続く》 2009 ビデオ・インスタレーション</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この映像は、かつてあったあの不安を思い起こさせますよね。昔よくアルジャジーラからの報道で見た光景とほぼ同じ。これぞ最近のアラブイメージです。でも、この作品よく見てみると、彼が読んでいるのは「千夜一夜物語」だそう。<br />この作品が今回の展覧会の中で、一番<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">アラブといえばのすり込みを上手く反映させた</span>内容だと思いました。確かにこの映像を見て安心する人なんかいませんよね。不安にさせる映像が、実は昔話を語っているシーンだとは。アラビア語も理解できないからこそ余計惑わされちゃうのでしょうけれども。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721m.jpg" alt="120721m.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アーデル・アービディーン Adel Abidin 《アイム・ソーリー》 2008/12 サウンド・インスタレーション(ライトボックス、プレキシグラス、木、電球、配線)、飴</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />実はこの展覧会の中で一番心動かされた作品。詳細は前回ブログ記事にも書きましたが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「アイム・ソーリー」という言葉がどれだけの重さなのか</span>が、きらびやかなネオンの胡散臭さと相俟ってとても複雑な思いになりました。<br />作家はイラクのバグダッド出身。彼がアメリカへ行ったときに、よく周囲の人に言われた言葉なのだそう。<br />「ごめんね。」なのか「お気の毒様。」なのか。どちらの意味に捉えたとしても、戦争をした相手に言われてどう思うのか。簡単に言える言葉だからこそ、様々な思いを含ませられるのだと思いますし、文化が違う間柄でもその意味は伝わってしまう。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721n.jpg" alt="120721n.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />今回の展示には、お土産で「アイムソーリー飴」が一人一個づつもらえます。<br />怒ってる人にあげてみると、仲直りできるかもしれないですね。<br />実際食べてみて結構美味しかったですよ。<br />爽やかなお味で。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721o.jpg" alt="120721o.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ハラーイル・サルキシアン Hrair Sarkissian 《処刑広場》 2008 ラムダプリント、アルミニウムにマウント</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この作品も、前回のブログに書きましたが、かつて公開処刑が行われていた場所を早朝に撮ったもので、シリアが持つ悲しい過去の記憶を淡々と残しているかのように感じる作品ですよね。<br />作者は今でもシリアのダマスカスとロンドンに在住しているそうですが、作家の生まれ故郷のダマスカス、そしてアレッポとラタキアの都市を写したものだそうです。<br />早朝に公開処刑が行われていたそうで、よく見ると空気の澄んだ、爽やかな街の風景に見えます。<br />早朝ということもあり、人気もほとんどない。だからこそ余計この写真が<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">記憶と記録に徹底しているよう</span>に見え、ドキュメンタリーっぽく叙情的にも躍動的にも感じないのです。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721p.jpg" alt="120721p.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この写真に写っている肖像が今の情勢を裏付けているなと感じますよね。<br />大統領が象徴のようにこれだけ大きく街にも貼り出されている状況。人気のない通りが余計不安感を募らせます。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721r.jpg" alt="120721r.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">エブティサーム・アブドゥルアジーズ Ebtisam Abdulaziz 《リ・マッピング》 2010 白いアクリル板、LED ライト、アルミニウム板、白い木製台座</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />日本人に国のかたちを変えてみるという発想自体ないことですよね。<br />国境や領有権、国土の問題は世界中にありますが、戦争や内戦がかなり頻発している地域で、このように国を再度定義付けてみようとする試みは、こちらとしては改めて気付かされることも多いなと思いました。<br />この作品は、アラブ諸国を国名のアルファベットを数字に置き換えていき、その数字を座標軸で表すことで再構築した新しい国の形にしたものです。<br />高さは、その国の美術館やギャラリーの多さなどどれだけアート事業が動いているかを数値化して表しているのだそうで、高さがあればあるほどその国では活発なアート事業が展開されていることになるそうです。<br /><br />見るとびっくり、イランが一番高い。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721s.jpg" alt="120721s.jpg" border="0" width="298" height="397" /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />これが座標軸の図。とりあえずこの国を形作るのは国名を記号化した情報のみ。<br />とてもシンプルなものになりますよね。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120721q.jpg" alt="120721q.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アハマド・バシオーニ Ahmed Basiony 《記録映像《30 日間同じ場所で走り続けて》》 2010 ハイビジョン・ビデオ</span><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" alt="CC-BY-NC-ND-icon-88x31.png" border="0" width="88" height="31" /><br /><span style="color: rgb(192, 192, 192); "><span style="font-size: x-small; ">この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。</span></span><br /><br />この作品は、作家がカイロにてパフォーマンスを行った時の記録映像です。<br />走り続ける自分の体の身体的変化をデジタル化して記録し、表示していくというもの。エジプトでもこのようにデジタルを駆使した作品を展開されている作家がいることが興味深かったのですが、<br />昨年の革命の際、銃で撃たれて亡くなったそうです。<br /><br />これだけの前衛的な芸術家が、銃弾に倒れるという現状。<br />ある意味アラブ諸国の“今”が反映されていると思うのです。作品そのものだけではなく、作家本人の生き方も含めて。<br />こういうと、作品と作家の人生を結びつけて考えるなとよく批判されてしまうので、本当はこういった解釈はいけないのでしょうけれども、アラブの今のアートを取り上げ、アラブの一面を知る機会という意識で作品に向き合ったとき、現代の作品なのにも関わらず、唯一故人の作品であったことが感慨深く、この先も不安な情勢は続いて行く中で、作家たちはどのように自分を表現し、世界に発信していくのだろうなといろいろと考えてしまいました。<br /><br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />今回の展覧会では、日本人がいかにイスラムのイメージに固定概念があったかを改めて実感できたなと思いましたね。<br />私は一度だけエジプトに行っただけなので、あまり偉そうなことは言えませんが、日本とは全然違う世界観なので、ある意味何でも新鮮ですし、その地へ行ったとき受ける影響やショックは欧米の遥か上をいくものでした。<br />そのかつて行った時のカルチャーショックを再び味わえたなと感じたのが今回の展覧会だったかなと。<br /><br />この展覧会で注目するべきだろう部分として、作家の出身国そして今現在どこに住み拠点としているかということも作品を理解する上で重要な情報かなと思いました。<br />アラブの国と言えどそれぞれ情勢は違いますから、今回はドバイならでは、シリアならでは、カイロならではなどなどのシーンをちゃんと拝見できた機会だったと思いましたし、この作家が何を記録し、伝えたいのかを知る上で、ここまで国の違いをしっかりと意識して作品を観た機会もない貴重な経験だったなと感じました。<br /><br /><br />でも、まだ見切れてないものがたくさんあるので、また再々訪します。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br />会期:2012年6月16日(土)-10月28日(日)<br />開館時間:10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)<br />会期中無休<br />※入館は閉館時間の30分前まで
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アラブ・エクスプレス展/森美術館

森美術館で開催されているアラブ・エクスプレス展へ行ってきました。公式HPは→こちらからハリーム・アル・カリーム 《無題1》(「キングズ・ハーレム」シリーズより) 2008年こう言ってしまうとですが、予想通りのと言いますか、ストレートな表現の作品が多かったですね。イスラムは偶像崇拝を禁じているという知識から、作品もアラビア書道などの作品もちょっと期待していたところなのですが、むしろ映像や写真で今のアラブの状況... 森美術館で開催されている<strong><span style="color: rgb(255, 102, 0); ">アラブ・エクスプレス</span></strong>展へ行ってきました。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120622a.jpg" alt="120622a.jpg" border="0" width="282" height="397" /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.mori.art.museum/contents/arab_express/index.html">こちら</a>から<br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120622e.jpg" alt="120622e.jpg" border="0" width="190" height="397" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ハリーム・アル・カリーム 《無題1》(「キングズ・ハーレム」シリーズより) 2008年</span><br /><br /><br />こう言ってしまうとですが、予想通りのと言いますか、ストレートな表現の作品が多かったですね。<br />イスラムは偶像崇拝を禁じているという知識から、作品もアラビア書道などの作品もちょっと期待していたところなのですが、むしろ映像や写真で今のアラブの状況を露わにしたものばかりでした。<br /><br />メッセージ性の強いものが多い分、2時間半以上は鑑賞に時間をかけました。<br />それでもさらっと見たくらい。<br />映像が多かったので、全部をちゃんと観ようとしたら一日はかかってもおかしくない内容でした。<br />それくらい作品に内包されていることがとても多いので、頭も軽く頭痛が出てくるくらい、濃い内容でしたよ。<br /><br /><br />どの作品も、技法やクオリティの追求というより、いかにアラブの現在を伝えるか、アピールするかというものであるので、ちょっと他の国の作品とは一概に比べられないなと思いますね。<br />予想していたことと違ったのは、案外女性アーティストも多かったということ。<br />その考え自体がまさにこの展覧会でいう「外からみた、アラブといえばのイメージ」なのでしょうけれどもね。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120622c.jpg" alt="120622c.jpg" border="0" width="397" height="266" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">サーディク・クワイシュ・アル・フラージー 《私の父が建てた家(昔むかし)》</span><br /><br />この作品が一番アニメという手法を用いることで、柔らかな表現にしているなと思いました。<br />アニメーションのクオリティも相当高いなと思いましたし、他の作品と比べると、表現すること自体を楽しんでいるようにも感じました。<br />もちろん内容は決して明るくないモノクロの世界ですけれどね。<br />ノスタルジックなイメージは、離れてしまった中東の故郷を懐かしんで作られた様子が伺えますね。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120622d.jpg" alt="120622d.jpg" border="0" width="397" height="164" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">アーデル・アービディーン《アイム・ソーリー》2008年</span><br /><br />逆に、観て一番ぐさっとショックを受けてしまった作品がこちらでした。<br />他の作品が単刀直入なものが多い中、ネオンの看板だけの作品。<br />作者はイラクのバグダッド出身で、アメリカにいた時によくこの言葉を言われたそうです。<br /><br />作品自体もサインだけのシンプルなもので、書かれていることばもまたシンプル。なのにその言葉の意味を知ったとたんに随分と衝撃が走りましたね。<br />[I'm sorry]という言葉には二つの含みがある言葉だということも知り、イラク出身の方がこの言葉をどのような気持ちで聞いたのだろうと思うと、いたたまれない気持ちにもなりました。<br /><br />この作品、お土産で飴を一人一個づつもらえます。<br />飴にも[I'm sorry.]の文字が。<br /><br /><br />衝撃が走った作品といえば、<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">ハラーイル・サルキシアン 《処刑広場》</span>も、単刀直入すぎるほどの被写体ではありましたが、今まさに内戦の真っ最中の国のしかも、見せしめで行っている公開処刑の場を誰一人もいない状況で撮影しているので、少し身震いがしてしまいました。<br />街中に掲げられている大統領の写真看板もあったり。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />私はアラブ文化を体感したことがあるのは、一度エジプトへ旅行に行ったことがある程度。<br />あとはサッカーの試合を見ているおかげで国名を知っている程度の知識です。<br />ただ、昨今の報道で中東の情報はたくさん入ってくるので、イスラム文化も含めて関心は昔からありました。<br /><br />それぞれ国の事情やイスラム文化の違いはあるので、一括りにすることは全くできませんが、作品すべて明るくなく、怖くて強迫観念まで残る印象だったのが気になるところでしたね。<br />あえてそのような作品を集めたのでしょうか。<br />私はイスラム圏といえば、映画「運動靴と赤い金魚」の世界観のイメージも持っていたので、のんびりとした光景の印象もあるのですけれども。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/tug12.png" alt="tug12.png" border="0" width="71" height="31" /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/rank2.png" alt="rank2.png" border="0" width="113" height="24" /><br /><br />まだ始まって間もないこともあってか人は少なめでした。<br />今回は作品の撮影OKでした。<br />けど、私はカメラ忘れたのでまた次回映像作品中心に観に行ったときに写真撮ります。。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br />会期:2012年6月16日(土)-10月28日(日)<br />開館時間:10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)<br />会期中無休<br />※入館は閉館時間の30分前まで
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蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち/千葉市美術館

千葉市美にて 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち 展を観てきました。公式HPは→こちら千葉市美は本当にいい展覧会を催してくださるので、遠いのがいつも悔やまれますが、今回は後期展示のみの拝見。曾我蕭白のことは正直ちゃんと一通り拝見したのが今回が初めて。超絶なと言えるくらいの技法のオンパレード。ユーモアも感じさせ、構図も練り込んでいるし、色彩感覚も相当な持ち主で、何でも表現できる天才肌の人だったのだ... 千葉市美にて <strong><span style="color: rgb(255, 153, 0); ">蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち</span></strong> 展を観てきました。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-54-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120511a.jpg" alt="120511a.jpg" border="0" width="199" height="283" /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.ccma-net.jp/index.html">こちら</a><br /><br /><br />千葉市美は本当にいい展覧会を催してくださるので、遠いのがいつも悔やまれますが、今回は後期展示のみの拝見。<br />曾我蕭白のことは正直ちゃんと一通り拝見したのが今回が初めて。超絶なと言えるくらいの技法のオンパレード。ユーモアも感じさせ、構図も練り込んでいるし、色彩感覚も相当な持ち主で、何でも表現できる天才肌の人だったのだなと思いました。<br />絵を描く人、アニメやマンガに携わっている人には観て学ぶことたくさんあるのではないかなと思います。絶対ヒントもらえると思う。<br /><br />確かにテーマが昔の説話や、禅の教えなどが多いので、内容を理解するのに難しいこともありますが、人物、木、空、建物、動物、服、どれもその表情に合わせてそれぞれを描き分ける技法なので、若冲よりもむしろ画面の表現という意味では長けていたのではないかなと思いました。<br /><br />大胆な作風だと、詳細まで全部主張されているような印象があって、画面に遠近感や奥行きがない表現となりがちですが、蕭白の作品は奥行きや、ここを強調したいと思っている部分をちゃんと描き分けられている。細密な部分と簡略化している部分とがうまく画面上に組み合わされていて、一つの絵としてのまとまり、空間感も非常にクオリティが高いのです。<br />全体を掌握できていて、何を描きたいのかをとても明確に持ち、デッサン力が非常にある人なのだなと。<br /><br />私が特に気に入った作品は、<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「蹴鞠寿老図」</span>と<br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「牧童群牛図屏風」</span>です。<br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「蹴鞠寿老図」</span>は、言わずもがなこれだけ簡潔な画ですが、蕭白の魅力をぎゅっと凝縮したような作品だなと感じました。<br />ユニークな表情で、笑いが止まらないくらいだった。とにかく愛らしい。<br />この絵は、お腹がふくれている布袋さんにも見えるようなだまし絵を想定されたものだそう。確かに、見方によっては違う人物にも見えますよね。<br />そして墨の濃淡の描き分け方、配色もセンスを感じます。濃い墨を使って鞠や服を表現し、無駄な塗りもなくとても余白をきれいに意識しながら描く筆跡。<br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「牧童群牛図屏風」</span>は全体的に牛の配置や色合いで、リズム感を持たせているところ。そして牛の量感ある描き方に感服でした。<br />牛を細密に描こうとすると、毛並みやしわを表現してしまうため平面的になりがちですが、牛の体重の重さがこれだけ伝わる量感ある描き方はなかなか観たことないなと思います。<br />そして、真っ黒い大きな岩のような牛がいるかと思えば、猛々しくも神聖な印象を与える白い牛まで、牛それぞれの個性を筆の技法だけで表現しているのはすごいです。<br />見入ってしまいました。<br /><br /><br />もちろん、一番の目玉<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">「郡仙図屏風」</span>もすばらしかったです。<br />彩色がここまで残っているのもすごいなと感じましたが、あれだけ細かくインパクトが出るくらい詳細に描いているのに、画面全体で観た時にくどすぎない構図。<br />見せ場をちゃんと設定して描いているからこその構図だと思うのです。演出がとても上手いということなのでしょうか。<br />龍の表現は、今、東博で展示されている「雲龍図」にも通じるところがありますよね。<br />子供の表情も豊かでほっとしてしまいました。<br /><br /><br />蕭白の作品はどれ一つとっても、見入ってしまうものばかりなので、作品展数が少ないけれども2時間弱たっぷり時間を取って鑑賞してきました。閉館時間を気にしなくていいのであれば、それこそ一日中観ていたかったくらい。<br /><br />筆一本でここまで表現できるとは、頭が下がる思いです。<br />もちろん、塗り直しもきかないですし、えんぴつなどでぐりぐり下書きしないでしょうし。<br />相当な画力、感服です。<br /><br />図録も毎度ですが、お手頃な値段なのにとても充実した内容。<br />まだ読み込んでいませんが、解説も丁寧に掲載されていますし、作品全体と詳細が見やすい拡大された写真が掲載。<br />私みたいに、筆跡を学びたい者にとってはうれしい内容でした。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/tug12.png" alt="tug12.png" border="0" width="71" height="31" /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/rank2.png" alt="rank2.png" border="0" width="113" height="24" /><br /><br />これだけの作品展示されているのに、結構余裕もって観られてしまい不思議でした。<br />もっと注目されてもいいと思うのですが…。<br />近くにあれば、数回は通っていたと思います。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち<br />会期:2012年4月10日(火)~ 5月20日(日)<br />開館時間:日~木曜日 10:00~18:00<br />     金・土曜日 10:00~20:00<br /><br />休館日:5月1日(火)、5月7日(月)<br />
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ブリヂストン美術館開館60周年記念展/ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館で開催中のあなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念展へ行ってきました。この展覧会は、開館60周年記念ということで、ブリヂストン美術館と、同じ財団である久留米の石橋美術館の収蔵作品計109点が展示されるという、まさにブリヂストンの所蔵名作品を凝縮して拝見できる機会となっていました。公式HPは→こちら今回はいつもおなじみ弐代目青い日記帳のたけさんの企画として、ブロガー... ブリヂストン美術館で開催中の<br /><span style="color: rgb(255, 102, 0); "><strong>あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念展</strong></span>へ<br />行ってきました。<br /><br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330a.jpg" alt="120330a.jpg" border="0" width="282" height="399" /><br /><br /><br />この展覧会は、開館60周年記念ということで、ブリヂストン美術館と、同じ財団である久留米の石橋美術館の収蔵作品計109点が展示されるという、まさにブリヂストンの所蔵名作品を凝縮して拝見できる機会となっていました。<br /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.bridgestone-museum.gr.jp/">こちら</a><br /><br />今回はいつもおなじみ<a href="http://bluediary2.jugem.jp/">弐代目青い日記帳</a>のたけさんの企画として、ブロガー限定で内覧会ご招待いただいた機会でした。なので、一足お先に拝見させていただくことができました。たけさんには本当に感謝です。<br />内覧会など滅相もない立場の人間なので、経験ない分かなりどきどきしましたよ。どう振る舞っていいのかが分からない。自分はプレスだという意識で鑑賞しないと呼ばれている意味もなくなるので、見方も普段とは変えましたし、写真の撮り方なども細心の注意を払ってだったので、右往左往。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330b.jpg" alt="120330b.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><strong>(注)記事内の写真は許可を得て撮影したものです。写真の無断転用を禁止します。</strong><br /><br /><br />展示室内の写真を撮らせてもらえたので、写真を参照しつつ感想を。<br /><br />今回の展示内容は、石橋財団の名作を分かりやすく鑑賞してもらおうという観点から、テーマ別に展示されていました。<br /><br /><br /><br /><strong>1章 自画像</strong><br /><br />この章では、画家が描く一番身近であるのに難易度高い自画像を集めていました。<br />絵を志した者ならば誰でも避けて通れない道である自画像は、観ていると本当に深いテーマだなと感じます。作家にとって自画像とは何か。捉え方の違いを見比べるのもいいかもしれませんね。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330d.jpg" alt="120330d.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示では、マネの貴重な2点しか描かれていない自画像のうちの1点と、セザンヌの自画像が並んで展示されています。ブリジストン美術館ならではの展示ですよね。<br /><br /><br /><br /><strong>2章 肖像画</strong><br /><br />こちらの章では、作家が依頼されて描いた肖像画にスポットをあてています。<br />肖像画は誰かがいた証を残したい、いつまでも生き生きととどめておきたいという意思により依頼されているものなので、描かれている作品も実験的なものというよりは、対象である人物をいかに写し取るかということに注力を注がれているものが多いですよね。<br /><br />ジョルジェットちゃんは今回も展示室内に燦然と展示されていて、眩しかったですよ。<br /><br /><br /><br /><strong>3章 ヌード</strong><br /><br />ヌードに言及した章は、日本人画家とヨーロッパ画家の作品を同時に観ることができました。<br />最近東京国立近代美術館で開催された「ぬぐ絵画」でも注目された日本人のはだかに対する表現の意識を、今回の展覧会でおさらいすることもできますね。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330c.jpg" alt="120330c.jpg" border="0" width="397" height="287" /><br /><br />今回石橋美術館に収蔵されている<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">岡田三郎助《水浴の前》</span>や、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">和田英作《チューリップ》</span>などを拝見できたのはいい機会でしたね。アカデミックな描き方をされているヌードの絵と、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">ドガ《浴後》</span>を見比べられたのも良かったです。<br /><br /><br /><br /><strong>4章 モデル</strong><br /><br />作家は時として、依頼されて描く絵だけではなく、自分の訓練のためや新しい作画習得のためなどにモデルを雇うことも。モデルを誰に頼むかは画家にとって重要なことですよね。モデルは作家からお金を払って来てもらっていたりするので、モデルと向き合う時間は、作家がある意味我を通せる時間でもあります。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330p.jpg" alt="120330p.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">藤島武二《黒扇》</span>は私大好きな作品の一つです。今回も観ることができてうれしいですね。<br />この作品は、イタリアに留学した時に描かれたものだそうですが、日本人が西洋人を描くということが一種のチャレンジだった時代に、大胆な筆跡で彼女の魅力を一気に描ききった藤島の情熱を感じるんですよね。正面を向いてこちらをじっと見つめる彼女の眼差しにとてもどきどきしてしまいますが、藤島もきっと同じように眼差しと向き合って描いていたのでしょうね。<br /><br /><br /><br /><strong>5章 レジャー</strong><br /><br />この章では、19世紀から20世紀初頭の西洋絵画を集めて展示されていました。当時産業革命以降、人々が余暇を楽しめるようになった時代の風景が生き生きと描かれているものがあったり、ピカソのように、一人の人物に焦点を当てて描いているものもあったり。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330e.jpg" alt="120330e.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />絵の具が外へ持ち出せるようになって、眩しい人々の姿を描けるようになった時代の生活を垣間見ることができますよね。<br /><br /><br /><br /><strong>6章 物語</strong><br /><br />部屋に入ってすぐに見えてくる<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">青木繁《海の幸》</span>。まさに「物語」というくくりにぴったりの画家です。また観られる機会に恵まれたのはうれしいですよね。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330f.jpg" alt="120330f.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />この章では、西洋と日本の物語をテーマにした作品がならんでいました。青木繁は、古事記などの日本の物語からテーマを選んで描いた画家。今回は<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">ドニ《バッカス祭》</span>と向かい合わせで観られることが貴重です。<br /><br /><br /><br /><strong>7章 山</strong><br /><br />自然の雄大さを表す上で避けて通れないモチーフが山ですよね。山はその地域によって姿が様々なので、今回展示されていたものも一言で言い切れないくらいいろいろな技法を観ることができました。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330g.jpg" alt="120330g.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示で特にうれしかったのが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">雪舟《四季山水図》</span>。石橋美術館でも常に展示できない貴重な作品を今回東京で観られるというのはうれしかったです。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330h.jpg" alt="120330h.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />そしてセザンヌとゴーギャンの作品が並んでいる展示も見物ですよね。<br /><br /><br /><br /><strong>8章 川</strong><br /><br />以前に「セーヌ川の流れに沿って」の展覧会でも拝見しましたが、セーヌ川風景を中心とした作品が展示されている章です。明るいフランスの風景を切り取ったものが多く観ていて清々しいものばかりでした。3章でもテーマにされていましたが、外へとどんどん出て行けるようになった時代の象徴が風景画なのだなと感じます。<br />当時のフランスの文化が一番描かれている章かもしれませんね。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330i.jpg" alt="120330i.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《睡蓮》</span>2点が並んで観られるところがブリヂストンならではだなと思いました。<br /><br /><br /><br /><strong>9章 海</strong><br /><br />山、川とくれば次は海ですよ。雄大な海がテーマの作品でも、静と動を感じるものがあり表情は様々でした。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330m.jpg" alt="120330m.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />今回の展示では、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《雨のベリーヌ》</span>と、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">青木繁《海景》</span>が並んで展示されているので、とても貴重な機会ですね。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330l.jpg" alt="120330l.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />私の大好きな<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">モネ《黄昏、ヴェネツィア》</span>ももちろん展示されていたので良かったですね。<br /><br /><br /><br /><strong>10章 静物</strong><br /><br />この章では、自画像に次いで画家の特色が出せるモチーフである静物に焦点を当てています。静物はモデルと違って、より画家の意図を込めやすいですし、何より動かずじーっとしていてくれるので、気を遣わずゆっくり向き合えるモチーフですので、画家は新しい画風を確立するための実験の場としていました。<br />今回様々な作風が展示されていましたが、<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">古賀春江《素朴な月夜》</span>は、静物画の印象だけにとどまらないならではの世界観を楽しめる作品でしたね。こちらも石橋美術館の所蔵なので、今回東京で初見だった分うれしかったです。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330n.jpg" alt="120330n.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br /><br /><br /><br /><strong>11章 現代美術</strong><br /><br />この章では、今も活躍されている画家も含めた構成になっていました。ので、会場内の撮影は禁止でしたので掲載できませんが、以前展覧会を開催した野見山暁治やザオ・ウーキーの作品、近年に所蔵された<span style="color: rgb(128, 128, 0); ">アンス・アルトゥングの《T.1963-K7》</span>も再び展示されていました。<br /><br /><br /><br /><strong>新収蔵作品</strong><br /><br />今回の展覧会のもう一つの目玉が新収蔵作品2展のお披露目かと思います。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120330o.jpg" alt="120330o.jpg" border="0" width="397" height="298" /><br /><br />カイユボットを日本で拝見できるなんて、うれしいですよ。モネやセザンヌと同じ展覧会で観られる贅沢。<br /><br /><br />今回の展覧会は、明治の日本人画家の作品収集に力を入れた石橋財団の功績を存分に味わえるものでした。<br />坂本繁二郎や青木繁、藤島武二のコレクションはさすがです。<br /><br /><img src="https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/line2.png" alt="line2.png" border="0" width="369" height="18" /><br /><br /><br />あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念<br />会期:2012年3月31日(土)~2012年6月24日(日)<br />休館日:4/15(日) 4/23(月) 5/28(月) <br /><strong>4/15日 日曜日に休館日があるとのこと。お気をつけ下さい。</strong><br />開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
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六本木アートナイト

六本木アートナイトのコアタイムに行ってきました。公式HPは→こちらから六本木周辺のアートイベントとして今回で3回目。定着感出てきましたね。昨年が震災の影響で中止だったこともあり、今回はどんな内容なのか、グレードアップを期待してました。前回行ったとき、商店街などの屋外に結構展示があったので、にぎやかになるかなと思っていたのですが、今回はメイン会場に屋外展示を主に設置していたこともあって、コンパクトな印... 六本木アートナイトのコアタイムに行ってきました。<br /><br /><img alt="120324a.jpg" border="0" width="298" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324a.jpg" /><br /><br />公式HPは→<a href="http://www.roppongiartnight.com/">こちら</a>から<br /><br /><br />六本木周辺のアートイベントとして今回で3回目。定着感出てきましたね。<br />昨年が震災の影響で中止だったこともあり、今回はどんな内容なのか、グレードアップを期待してました。<br /><br />前回行ったとき、商店街などの屋外に結構展示があったので、にぎやかになるかなと思っていたのですが、今回はメイン会場に屋外展示を主に設置していたこともあって、コンパクトな印象だなと思ってしまいました。<br />相変わらず六本木は結構な人出で、正直ゆっくり観られる環境というわけではないですが、お祭りですからね。<br /><br />まず最初は六本木ヒルズへ<br /><br />オープニングレセプションも見ておこうと思い、現場に向かう前に、こんな作品が。<br /><br /><img alt="120324b.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324b.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">タムラサトル 《六本木マシーン》</span><br />ワニがこっち向いているところをあえてパチリ。口がぱかっと。<br /><br />こうやって屋外にどーんと展示される作品はやはり観ていていいですね。あーアートイベントやっているんだなと思わせてくれる。<br />この作品はワニがぐーるぐるぐーるぐるしている作品で、観ている方々みなさん「まわってるー!」と喜んでました。今夜は余計まわっております! <br /><br /><br />さて、オープニングレセプション会場へ<br /><br /><img alt="120324d.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324d.jpg" /><br />集まってる集まってる。<br /><br />別に私は招待されているわけでも何でもないので、上から様子を伺いつつ、会場まで降りてずらっと並んでいる美味しい屋台でもぐもぐ。トッポギや豚汁やポテトフライ。お酒にもちょうど良く、温まりました。<br />後ろで作家紹介されている声だけ聞いていましたが、腹ごなしは大事ですから。<br /><br /><br /><img alt="120324f.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324f.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">チームラボ×高橋英明《浮遊する楽器》</span><br /><br />隣りの毛利庭園では、水にぷかぷかと光る球体が浮かんでいました。<br />触ると音が出て、光の色が変わる仕組みになっていたそうです。触って試している人結構いましたよ。この作品は目の前で観るよりも、ちょっと離れたところから観た方が、水面の反射と共に闇に浮かび上がっていて雰囲気良かったですよ。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324e.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324e.jpg" /><br />そして草間彌生のバルーン作品、「ヤヨイちゃん」と「リンリン」がお散歩を始めました!とどーんと立ち上がってきました。<br />大きい。第一回のヤノベケンジさんの作品がインパクトあったので、慣例で盛大な作品を作っているような気もしますけど、シンボル的な作品作るのアーティストも毎度大変ではないかなと…。<br /><br />草間彌生はこの後詩の朗読を行いました。ちょっとマイクの音が聞こえにくかったですが、草間彌生は表現者として何でもこなせる本当に天才なのだなとあらためて実感。<br />最後には歌も歌われてました。<br /><br /><br /><img alt="120324g.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324g.jpg" /><br /><br />そして!本日のお楽しみ(笑) テイ・トウワ大先生によるDJライブ! (勝手に盛り上がっていますが)<br />なかなか最近ライブなどに足運べなくなってしまった身としては無料でこれだけ聞けるのはうれしかったですよ。でも、前の方にいる観客の方々あまりのっていなかった。。遠くから踊ってる私からしたら、ちょっと寂しかったです。。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324h.jpg" border="0" width="296" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324h.jpg" /><br /><br />そしてオオルタイチ×珍しいキノコ舞踏団のライブに。<br /><br /><br /><img alt="120324i.jpg" border="0" width="296" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324i.jpg" /><br /><br /><br />結構前の方で観られたので、かなり臨場感あって一緒に踊りまくってしまいましたが、珍しいキノコ舞踏団の評判はすごく聞いていたので、観られてちょっと感動です。動きがいい。とにかくパワーあるダンスですね。オオルタイチさんのDJも楽しくて、のれて最高に面白かった。<br />ライブにも行きたくなりましたよ。<br /><br /><br /><br /><img alt="120324j.jpg" border="0" width="296" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324j.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">ホアン・スー・チエ 《オーガニック・コンセプト》</span><br /><br />では、アリーナを出て、会場の屋内外展示へ。<br />エスカレーターを上がった先にいきなり現れるビニール袋。<br />蛇のようにも感じますし、腸かな?なんて。<br />光を放ってふくれているビニール袋は随分別物に見えますが、いつも使っているかなり身近なものがこのようなオブジェになるとは。<br /><br /><br /><img alt="120324k.jpg" border="0" width="397" height="298" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324k.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">志村信裕 《赤い靴》</span><br /><br />メトロハット付近には、志村さんの作品二つ展示されていました。<br />夜の街に浮かび上がる作品といえば志村さんの映像作品の印象が強いので、こういった夜通し行われるアートイベントにぴったりですよね。<br /><br /><br /><img alt="120324m.jpg" border="0" width="397" height="296" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324m.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">志村信裕 《jewel》</span><br /><br />志村さんはあざみ野で何度もお世話になっていますが、《jewel》などは、投影した場所とそこを通る人にボタンが映り込む情景がいいと言っていました。みんな楽しそうにボタンの映像の中に入ってはしゃいでいた姿はこちらも観ていていい風景だなと思いました。<br /><br /><br />さて、東京ミッドタウンへ<br /><br /><img alt="120324l.jpg" border="0" width="397" height="296" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324l.jpg" /><br /><br />東京ミッドタウンも結構屋内外に展示が置かれていましたが、<br />一番目立っていたのがジャッピー。あの芝生広場に櫓のようなものができてましたけれど、遠くからしか撮れなかったので、残念ぼけてます。<br /><br /><br /><img alt="120324r.jpg" border="0" width="298" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324r.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">Yotta Groove《花子》</span><br /><br />この大きなこけし「ヤヨイちゃん」の大きさの次に今回のイベントで高さある作品でしたけれど、話したり歌ったりしていましたよ。<br />でも、このような作品を観ていると、東北でサテライト展示した方が良かったようにも感じましたけれども…。<br /><br /><br /><img alt="120324q.jpg" border="0" width="298" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324q.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">草間彌生《命の足跡》</span><br /><br />今回のアートナイトはどこへ行っても水玉がたくさん観られましたが、この作品は夜に浮かび上がっていて目立ってきれいでしたね。<br />以前あいちトリエンナーレでも拝見しましたが、場所が変わるとちょっと印象が違いますね。<br />毒キノコのようにも見える生き物のようなオブジェが芝生からニョキニョキ生えてくる様は、確かにパワーを感じますよね。<br /><br /><br />六本木ヒルズへ戻りました。<br /><br /><img alt="120324n.jpg" border="0" width="296" height="397" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324n.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">泉 太郎 《糸ミミズのためのスケートリンク》</span><br /><br />今回のアートナイト作品の中でも興味深かった作品。<br />泉さん自ら作品の中に入ってパフォーマンスのようなことをしていました。<br /><br /><br /><img alt="120324o.jpg" border="0" width="397" height="296" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324o.jpg" /><br /><br />この導線付きモニターに、パンダ(なぜ)の被り物をした人の頭が写るのですが、そのルートは何通りかあって、そのルートをモニター見ながら指示してあげてゴールへと向かわせるというもの。<br />空間を面白い視点で使っているところが泉さんらしいなと思いましたし、まわりをいい意味で巻き込む作品もこういうイベントならではの醍醐味だと思いました。<br /><br /><br /><img alt="120324p.jpg" border="0" width="397" height="296" src="https://blog-imgs-49-origin.fc2.com/t/e/k/tekutekutoart/120324p.jpg" /><br /><span style="color: rgb(153, 153, 153); ">久野ギル 《The Antmaster》</span><br /><br />こちらは森タワーのところに投影されていた作品。こうやってあちこちで作品を展示していて作品には黒山の人だかり。<br />前回よりも人多かったような気もしますね。<br /><br /><br />前回は朝までがんばってみたのですが、寒いし、休む場所ないし、イベントもあまりやらなくなるしで結構辛かった思いがあったので、今回は12時までで帰ってきました。<br />国立新美術館へは時間がなくて向かえず。残念でした。<br />毎年菜種梅雨のこの時期にやるのはリスク高いんじゃないのかな?と思ったり、暖をとる場所ももう少し欲しいなぁなんて思いましたけれど、祭りですから。<br /><br />
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