プロフィール

ゆりbutainunana

Author:ゆりbutainunana
デザインとイラストの仕事をしています。アートボランティアとして横浜をうろうろしていることも。
Twitterアカウント @butainunana2

butainunana2のつぶやき
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

  1. 2015-02-24 (Tue) 14:15

    管理人の承認後に表示されます

Trackback URL

13

21_21 DESIGN SIGHT/「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展

 21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展へ行ってきました。

110326b.jpg 


倉俣史朗をご存知ですか?

110326c.jpg 
アクリルの椅子の中にバラが入ったとても色気のある美しい作品。
「ミス・ブランチ」

明るい色気を感じさせるなと思いましたが、名前の由来は、テネシー・ウイリアムズの戯曲「欲望という名の電車」の女主人公の名前からとられているんだそうです。なるほど。

私に聞かれたところで分かる人は分かってるよというくらい、
日本のインダストリアル(工業)デザイナーとして今現在でも後世のデザイナーに多大な影響を与えている人。
1970年代モダンデザインから「ポストモダンデザイン」へ移行する最中に家具や生活用品のデザインを手がけていた人です。
倉俣さんは後に、イタリアのインダストリアル(工業)デザイナーのエットレ・ソットサスから「メンフィス」というデザイングループへの参加をきっかけにソットサスと友情を深めていきます。
その倉俣さんのデザイン作と、エットレ・ソットサスが晩年描き起こした「カチナ」のドローイングを元に、ガラス工房が再現した作品が並ぶ展覧会です。

公式HPは→こちら


line2.png
tug15.pngこの展覧会は、倉俣さんの作品の代表作が展示されていましたが
特に私が気になった作品は

「HOW HIGH THE MOON」

110326g.jpeg 

この作品は、エキスパンドメタルを使用した作品。エキスパンドメタルとはフェンスの素材としてもよく見かける編み目状になっている金属素材。それを椅子の素材として使用した作品です。
あの、東京都現代美術館の常設展示、藤本由紀夫さんの「EARS WITH CHAR (MOT)」で設置されている椅子といえば分かる方も多いと思います。
素材が透けているので、距離感が曖昧な存在となっているんですよね。まるで空気の中に溶け込んでいるような。存在はしているのに、そこにないような感じがします。金属製だと思えないくらいの軽さを感じるのです。床をふと見ると、メッシュ地のきれいな影が。網が幾重にも重なり合い、椅子がさらに浮いているようにも見えるのです。
このように、倉俣さんの作品は、影を見越して造形を作っていることが多いのです。家具を取り巻く空気や影まで取り入れ、それ全てが家具だと定義しているように感じます



「KYOTO」

110326i.jpeg 

この家具に使われている素材は、ガラスの破片。工場で出るくずを人工大理石に混ぜたものです。独特のゆるくにぶい光と、カラフルな装飾美両方を持ち合わせている素材です。
その素材を開発し、テーブルに仕上げたのがこの作品。ひとつひとつの破片が微妙な表情を持っているので、見たことない素材にうきうきしてしまいます。作り上げる手間も感じ、ガラスの新しい顔を見ることができます。



「Just In Time」

110326h.jpeg 

細い増加が白い板にくっついていて、もっと細い消えそうな糸がその周囲を動いています。これは時計なんです。時計の存在を違うものに変えた作品です。花が時を教えてくれるというより、花が動いた一瞬が時だったといった方がしっくりくるような。あるものに新たな概念を作っていくのも倉俣さんは取り組んでいました。
倉俣さんの作品は作りすぎないけれど、装飾本来の意味とは何かを考え、飾りすぎず、自然の美しさを借りてきて作品を作っているのではないでしょうか。

デザインのないデザインはもののかたちではない。
否応なく現れるモノのかたちを何か別のものに委ねたり借用しながら排除していく。




「ハンマーハウス」

110326f.jpeg 

こちらはハンマーの部分が家のかたちをしている作品。
とにかくかわいいんです。くすっと笑ってしまうハンマー。こんな生活を楽しむ造形もデザインの使命だと思っていますが、倉俣さんはこのような遊びもしっかりと作られていたんですね。


「ビギンザビギン」 というヨセフホフマンへのオマージュ作品も作っています。デザインとアート オリジナルとコピーへの疑問を提唱しています。アートへリスペクトとした作品制作も倉俣さんは行っていたのですね。



「機能を超えた根源的な喜び」

「ミス・ブランチ」が制作された数は、56脚。奇しくも倉俣さんの没年齢と同じとなってしまったそうですが、とても少ない数です。大量生産を考慮し、かたちの単純化作りやすさを追求したモダニズムに警鐘を鳴らしたのが倉俣さんだったのです。その素材の持つ質感を感じさせたり、素直にきれいだと思える感覚的に訴える作品を倉俣さんは提唱し続けてくれました。独特な浮遊感を持たせた作品たち。わたしたちにはかなさと強さをみせつけてくれるものばかり。何度見ても新しい発見ができる作品たちだと思いました。

line2.png
tug12.pngrank3.png

貴重な映像資料もあるのですが、置いてある椅子が少なめなので、椅子取りゲームのようになることも。


line2.png

21_21 DESIGN SIGHT
倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展
会期:2011年2月2日(水) - 5月8日(日)
時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
今現在、地震の影響で、18時までの開館になっています。
0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
1

Trackback

  1. 2015-02-24 (Tue) 14:15

    管理人の承認後に表示されます

Trackback URL

読んだ本
Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。