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  1. 弐代目・青い日記帳 

    2011-04-12 (Tue) 21:31

    東京国立近代美術館で開催される 「生誕100年 岡本太郎展」の内覧会にお邪魔して来ました。 展覧会公式サイト http://taroten100.com/ ・岡本太郎展グッズに関する記事 40代以上の人にとっての岡本太郎はマスメディア、CM等で主にブラウン管を通して目にす...

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東京国立近代美術館/生誕100年 岡本太郎展

東京国立近代美術館で開催中の生誕100年 岡本太郎展に行ってきました。

110403b.jpg 

小さい頃、テレビに出ていた岡本太郎さんは私にとって怖い人でした。
その人が芸術家だとちゃんと認識したのは、高校生の頃。
そして、作品をちゃんと観た機会に恵まれたのは、今回が初めて。
大学の頃も作家として学んだ機会はなかったと思います。

それだけ、テレビの印象が強かった岡本太郎。
でも実は地元が近く、パブリックアートはしょっちゅう見ていたりしているので身近な存在でもあるんですよね。

その岡本太郎の生誕100周年を記念した大々的な展覧会です。

110403i.jpeg 


公式HPは→こちらから

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この展覧会は、岡本太郎の創作活動が網羅されています。
・彫刻
・絵画
・岡本太郎が記録した映像
・書籍
・大阪万博の記録
・出演したテレビ映像

などなど。多方面で活躍していたことを体感できる構成になっています。


企画展の構成は以下の通り
・プロローグ:ノン!
・第1章:ピカソとの対決 パリ時代
・第2章:「きれい」な芸術との対決 対極主義
・第3章:「わび・さび」との対決 日本再発見
・第4章:「人類の進歩と調和」との対決 大阪万博
・第5章:「戦争との対決」 明日の神話
・第6章:「消費社会との対決」 パブリックアート、デザイン、マスメディア
・第7章:岡本太郎との対決
・エピローグ:受け継がれる岡本太郎の精神


ご覧になって分かる通り、みんな「対決」です。
とにかく戦う。とにかく反旗をひるがえす。
アウトローですよね。こんな言い方いいのかどうか分かりませんが、まさにROCKですよ。

さておき、入り口入ったすぐ奥に、大きな手のひらをこちらに向けて「ノン!」と言っている彫刻が鎮座しているのです。最初から拒否されます(笑)
この彫刻、プリミティブな文様が施されています。後に出てくる、縄文時代の装飾を岡本太郎は再考しているのですが、その民俗学の観点から制作されたものなのでしょう。よく見ると、村上隆のオブジェにも近いもの感じますよね。後世にも影響を与えた造形が最初に拝見できるのです。拒否されても躊躇せず、どんどん中に入っていってください。

展覧会内容は、パリに留学していた時代の功績から始まり、最後は岡本太郎のライフワークであった、「眼」を描いたシリーズを構成。
彼の芸術家人生を順を追って観られるようになっています。
岡本太郎がいかに当時世界の芸術の先頭にいて、活動していたかが分かります。
ピカソと出逢った頃、「アプストラシオン・クレアシオン」に加入した頃の貴重な作品から絵画は観ることができますし、最後の「眼」のシリーズがずらっと並んでいる部屋は何とも圧巻でドラマチックな見終わり方を体験させてくれます。

展覧会の中盤になってくると、
「そういえば、太陽の塔って中入れるよね?」
「『芸術は爆発だ!』って何のCMだったっけ?」と自然に思い出すのですが、
ご安心を。思い出す頃にちゃんと記録映像や写真も展示されています。

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110403h.jpg
《傷ましき腕》1936/49年 川崎市岡本太郎美術館

こちらは再制作されたものですが、大きなリボンを付けた人の腕には何かからみついています。
それまで、抽象画を描いてきた彼が、このように具象も描く様になった頃の作品です。抽象表現に疑問を持ったのでしょうか。
この作品、印象的なのが手前の手。男性の筋ばって鍛え上げられた腕のように見えます。
しかし、頭の上にはリボン。この女性とも男性とも思えない人を観たときの違和感。タイトル通り痛々しいイメージも持ち合わせていますが、リボンと腕の調和の取れていないイメージが私たちを不安にさせる作品だと思います。


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《重工業》1949年 川崎市岡本太郎美術館

この作品で一番目立つ存在。重工業というタイトルに合わないもの、それは長ネギです。
何度も書いてしまいますが、長ネギです。なぜ長ネギかという疑問がとても湧く作品です。制作された1949年は戦後すぐ、焼け野原の東京が復興し始めた頃。まだGHQにより、自由に民間貿易が出来なかった頃です。市民はまだまだ戦争の爪痕を引きずっていて、日本はこれからどうなっていくのかという不安感を表しているのでしょう。家庭的な印象を持つ野菜が、機械との不調和を感じさせ、安心感を一切与えない構図です。重工業と一番合わないもの、近代的に復興していこうとする日本が忘れてはならないもの、それを組み合わせることによって、調和の取れない作風をしっかりと作り上げているのでしょうね。



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岡本太郎の作品は、均衡や調和を否定した「対極主義」。原色をふんだんに使い、人々に不安を与えるもの。色と色が一つ一つ目に飛び込んでくるので、とてもパワーを感じます。
怖くて不安な気持ちにさせるので、見ているこちらを緊張で強張らせますね。

とにかく、自然なもの、安心感や和むイメージを嫌ったことがよくわかります。いやらしいくらいのギラギラ感、エネルギーを持ち合わせた作品で、岡本太郎は日本の情勢やアートへ、メッセージを流し続けたのだと思います。

でも、今回の展覧会、ホワイトキューブの限界も感じてしまいました。そもそも美術館で展示する仕様で描いたものではないように感じますし、岡本太郎の作品といえばパブリックアートも有名なので、そのあたりの展示はなかなか観ることができなかったのが少々消化不良な気持ちになりました。
反骨精神満載のギラギラした絵画作品が、おとなしく白い壁に一列で並んでいる様子がちょっと魅力を引き出せていない様子に感じてしまいましたね。


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多摩川の河川敷、川崎市側。おしゃれなショッピングセンターの向かいにこのような像がひっそりと立っています。
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岡本かの子文学記念碑

この作品を小さい頃電車車内から見つけ、親に「これ何?」と聞いたことがありました。親は、「岡本太郎が作ったんだよ。」と教えてくれましたが、あのテレビ出ている人ってこんなもの作る人なんだとびっくりしたことを覚えています。目立つ存在で、小さい頃怖いおじさんだった岡本太郎。亡くなった後に作品を再評価された芸術家はたくさんいますが、彼はさらに日本へ問題提議をし続け、相当なインテリジェンスの思想家であったことをこの展覧会で知ることができました。もし、岡本太郎が今も生きていたら、震災の恐ろしさ、原発の問題、政治経済の低迷。それらをどう表現してくれていたのだろうと思います。もしかすると、とんでもない作品を作っていたのかもしれませんね。

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今回の企画展、お土産もとても充実しています。

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このガチャガチャ、海洋堂制作なんですね。クオリティ高いのも分かります。


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今回はこれが出てきました。『青い手』

ガチャガチャは列ができるほど大人気でした。
機械が壊れやすいようで、係の方が随分メンテナンスしている様子を見ましたね。

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東京国立近代美術館 生誕100年 岡本太郎展
会期:2011年3月8日(火)~5月8日(日)
開館時間:10:00-16:00(地震の影響により、当面の開館時間を短縮。夜間開館も中止)


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  1. 弐代目・青い日記帳 

    2011-04-12 (Tue) 21:31

    東京国立近代美術館で開催される 「生誕100年 岡本太郎展」の内覧会にお邪魔して来ました。 展覧会公式サイト http://taroten100.com/ ・岡本太郎展グッズに関する記事 40代以上の人にとっての岡本太郎はマスメディア、CM等で主にブラウン管を通して目にす...

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