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Author:ゆりbutainunana
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国立新美術館/アーティストファイル2011

国立新美術館で開催されている アーティストファイル2011にいってきました。


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世界で注目されているコンテンポラリーアーティストを紹介する展覧会の今回は4回目だそうです。
テーマをしぼったものでもなく、出身も年齢も幅広く取り上げています。そこが現代の作家を取り上げていてもあざみ野や板橋、埼玉と違うところでしょうか。
地域色やテーマ性が強くない展覧会ではあるので、毎年毛色が違う作家が観られるのもこの展覧会の特長だと思います。
公式HPは→こちら


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計8人のアーティストさんが参加されていました。



クリスティン・ベイカー
抽象のようで、未来派のようなスピード感をすごく感じさせる作家さんです。カーレース事故の衝撃的なシーンその瞬間をとらえたりしています。遠くから見ると、ぎらっとするくらいの鮮やかな色の渦に圧倒されますが、近くに寄って見てみると、そのアクリル絵の手法の細密さにに引き込まれます。絵の具をふんだんに盛り立体感を感じさせたり、スキージーを使用して絵の具を支持体上で混ぜ、新たな表情を付けたりしています。
看板のような仕様にしていることでより平面に、ポスターや平面構成のようにしているように思えました。ニスを施しているので、光沢感がより看板のイメージを助長させます。ポスターや看板というコマーシャル媒体に、カーレースのクラッシュ事故というドラマチックで怖い印象を表現する。何か、警鐘を訴えているようにも感じます。

詳しい情報はこちら→Kristin Baker




松江泰治
どこに焦点をあてているのか分からない写真を見るのは、結構気持ち悪く感じてしまいます。そもそも、人はどこかに焦点をあててものを見ているので、その他はぼけて見えているのです、そうじゃないと立体感がまったくなくなりますから。松江さんの作品はまさに、立体感のない写真です。オールオーバー、俯瞰の構図で撮られている写真。定点で撮られた風景は、静止画と動画の中間のようです。
町並みを写した写真はまるでキュビズムの絵画か、幾何学模様のよう。有機的な物が無機質に見えてきます。
映像作品は、よく見ないと静止画のようですね。動いていないように見えるけれどほんのわずかな部分だけが動いている。とても静かな映像です。
かなり高いところから望遠で撮っている「cell」という作品も、日常の何でもない風景をまるでジオラマのように表現しています。日本の風景と海外の風景が並べて展示されていたのですが、同じ場所で撮られたように感じます。人の生活はどの国でも共通するものがあるのだなと感じます。ちょっとのぞきの気持ちにもなりますね。
松江さんの写真や映像は、今までの画像の概念を覆すものだと思います。

詳しい情報はこちら→松江泰治




タラ・ドノヴァン
まず作品のスケール感に圧倒されるのですが、作品に使われている素材、実はストローだったり銀色のテープだったりするのです。自分が小さい頃、この細いストローで何か大きいもの作れないかなと思っていたのですが、それを実現してしまう人がいるなんて驚きました。ストローやテープで自然物を作り出していて、日用品なのにとても有機的な造形を作り上げているのです。まるで空間デザインを施しているようにもみえます。近くに寄らないと、モチーフが分からないので、質感は感じません。なのに、生命の造形を感じさせるところが感銘を受けました。

詳しい情報はこちら→Tara Donovan




岩熊力也
しみのような絵。これは何を描いているのでしょうか。具体的なものを描いていないのに、自然物のようにみえます。かかっている展示室の中心にいると、まるで森の中にいて木に囲まれているような気持ちになります。岩熊さんの利用している支持体は、ポリエステルの布。ちょっと透けている薄い素材に、絵の具を染み込ませています。絵の具を塗ってから流して落とすのだとか。絵画というよりも、もっと違うものを観ている感覚になります。素材感もあるのかと思いますが、偶然出来たものがかたちにみえてくるのです。ステイニングといえば、モーリス・ルイスの作品を思い浮かべますが、ルイスよりももっと有機的な造形を思わせます。いつまでも観ていたい作品だなと思いました。岩熊さんは、隅田川の近くにお住まいだそうで、隅田川に打ち上げられている花火をモチーフにした、はかない印象の作品でした。

詳しい情報はこちら→岩熊力也




中井川由季
陶芸とは思えない質感が印象的な作品。象の肌のような、思わず触ってみたくなるような質感がとても新鮮でした。とにかく大きくて重たそうなので、どうやって焼いたのかなと思ってしまいました。相当な労力必要だったのではないでしょうか。棺桶にも見えますし、雲にも見える。作品の規模が大きいからこそ、想像力をかきたててくれる作品ですね。
過去の作品の写真を拝見すると、森や自然の中に作品が置いてあって、そちらの展示方法の方が作品が活きますね。

詳しい情報はこちら→中井川由季




ビョルン・メルフス
人に恐怖心を与えますが、具体的な画像は一切出てきません。光と音だけでこれだけ恐怖感を味わえるのかと思いました。神経に直接訴えているように感じます。
彼のこと、作品のこと、もう少し調べようと思います。公式HPはこちら





鬼頭健吾
今回作品が1作品しかなかったのが残念でした。もっと作品観てみたいですね。

詳しい情報はこちら→鬼頭健吾




バードヘッド
この作家は、二人組のユニットなのですが、中国の今を写し取る写真が今回展示されています。この作品を見ていると、20年くらい前のアラーキーの写真と似てるなと感じました。




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クリスティン・ベイガーの作品で使用されている画材、スキージー。
この画材、主にシルクスクリーンなどの版画制作の際、絵の具をまんべんなく均一に画面に乗せるために使用するものです。

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横長の板の先に、取り外し可能なゴムでできたブレードが付いています。そこで絵の具を均一に伸ばすのですが、結構力を入れ具合が難しいのです。一気に手前に引かないと、ムラができてしまいます。



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館内は広いので、さほど混んでいるように感じません。


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国立新美術館 アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち
会期:2011年3月16日(水)~6月6日(月)毎週火曜日休館
開館時間:10:00~18:00




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