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田窪恭治展 風景芸術/東京都現代美術館

東京都現代美術館で開催されている田窪恭治展 風景芸術へ行ってきました。

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田窪さんは、その土地へ行って10年くらい長期プロジェクトとして建築や空間演出などを手がけて「再生プロジェクト」なる制作活動を行っている作家さんです。
今回の展覧会は、その田窪さんの初期の頃からの作品と、プロジェクトのプロセス。さらには、原寸大の再生建築のレプリカまで展示されている非常に大規模な展覧会です。
この規模の展覧会を行えるのは、都現美ならではだと思いました。

公式HPは→こちら

田窪さんは、絵画作品ももちろん描いていますが、ただ絵画を描く作家さんではなく、作品を作るため残していくための行動そのもの、人とどう関わるか。そのプロセスを重視している作家さんです。なので、芸術家というより、プロデューサー寄りの思考が強い作家さんなのかなと感じました。
田窪さんのこのプロジェクトは「風景芸術」と呼んでいるそうです。

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琴平山再生計画

金比羅山の宮司が高校の同級生だったことから依頼を受けたプロジェクト。主に、文化ゾーンと言われている部分を参拝に来る人々が歩きやすいように橋を架けたり、壁画タイルを設置したりするなどしています。
カフェの近くに設置する壁画タイルに描かれている椿は、結構荒々しく描かれています。私が持つ椿のイメージは、花がすぐ落ちてしまう繊細なイメージが強いのですが、田窪さんの描く椿は随分力強く感じます。



林檎の礼拝堂プロジェクト

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田窪恭治《林檎の礼拝堂》1999

ノルマンディー地方の廃墟になっていた礼拝堂を田窪さんが再生させたプロジェクトです。このプロジェクトを完成させるため、田窪さんは11年も現地に住んで、地元の方たちと一緒に暮らし、礼拝堂をどう修復しようかと長い長い時間をかけたそう。
ボランティアガイドさんも説明してくださいましたが、自分たちの礼拝堂の修復をいきなり外国人に任せてくれる人はそうはいないですよね。人とコミュニケーションを取っていかないとかたちに残らないものを、田窪さんはあえてチャレンジしているように感じます。
この礼拝堂にした理由は、大きさが田窪さんのイメージ通りのものだったからだそうです。結構小さいそうなのですが、その大きさが装飾で演出するにはちょうどよかったんだそうですよ。

今回、林檎の礼拝堂に飾られているりんごの木の絵は本物が展示されていなかったのですが、その代わり現地を撮影した映像が展示されていました。
林檎の木の描き方は、壁に鉛を塗りその上に塗料を何色も重ねて重ねて、最後に白い色を塗った後、ひっかいてフォルムを描いているのです。

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田窪恭治《みかん》1998 顔料、鉛、板 小田原市蔵


同じ技法で作られている作品も今回数点展示されていて、そちらは参考になったのですが、詳細を観ると、削ると絵のフォルムがとてもシャープでした。削って描くので、荒々しいタッチと直線的な筆跡が出てくるんですね。
色がとても表情を持っていて、観る方向によって違ってきます。一つ一つが力強い存在感を持っているように感じました。

ただ、線が硬いので、ちょっとこわごわしたイメージになっている印象もありました。私は花や果物などの植物は柔らかい表現の方が好みなので、そう思ってしまいましたが、壁画にした時の表情としてはとてもいいなと感じました。
ノルマンディー地方はぶどうが採れない土地だそうで、農業に最適な場所ではないそうなんですね。その土地の名産といえば林檎。この林檎はお酒にしたり、料理に使ったりと現地の方々になくてはならない果物です。
からっとした気候と、決して肥沃ではない土地。そういった風土にしっくりとくるのが、あののみで引っ掻いた筆跡の画風なのだと思いました。長年一緒に住み続けてその現地の方々と交流を持ってきた田窪さんならではの表現だったと思います。


他にも金比羅宮椿書院の襖絵を描くプロジェクトも紹介されていました。


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今回ボランティアガイドさんのギャラリートークを聞かせていただいたので、その時は結構な人数でした。

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東京都現代美術館/田窪恭治展 風景芸術
会 期:2011年2月26日(土)~5月8日(日)
休館日:月曜日 *ただし3月21日は開館, 翌22日は休館
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
現在は、計画停電に伴い閉館は17時となっています。


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