プロフィール

ゆりbutainunana

Author:ゆりbutainunana
デザインとイラストの仕事をしています。アートボランティアとして横浜をうろうろしていることも。
Twitterアカウント @butainunana2

butainunana2のつぶやき
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
-

Trackback

Trackback URL

26

美術館チラシを考える/その1

この前もらってきた展覧会ちらしを整理したとき、
結構展覧会チラシも工夫された印刷されているなということに気になりました。
(というよりも、前から知ってたけれど、再認識。)

家にあった展覧会チラシをもっと考えてみようシリーズ第一回
金色・銀色印刷特集です。

チラシは他と差や違いを付けるため、結構工夫されています。
その中でも一番多く、加工しやすくてさらに豪華にも見える金色印刷を施しているチラシを今回は取り上げます。
相当金色銀色の印刷を施しているのは多かったのですが、ここでは特長あるものを挙げています。

line2.png

110504br.jpg
上野の森美術館 VOCA展

これは金色印刷の代表格だと思います。
どこに金色印刷を施されているかというと…

110504bq.jpg

ほぼ全面です。贅沢ですね。気合いが入っているのを感じます。

ちなみに、金色印刷はどれくらいの値段かかるかと言いますと、印刷会社や営業さんの見積もり次第でかなり違うのですが、平均普通のインク代の1.5倍から2倍くらいでしょうか。
これを数万部刷ればそれなりの価格になりますし、もちろん全面刷るとなると結構な価格になりますよね、

line2.png

110504ap.jpg
IZU PHOTO MUSEUM 木村友紀「無題」

ほぼ全面印刷といえば、こちらも。

110504ba.jpg

こちらは銀色印刷ですが、シンプルな構成でもきらきらしていて文字も浮き立って見えますね。展示内容とちょっとイメージが違ったかなとは思いましたけれど。。

line2.png

110504bd.jpg
パナソニック電工 汐留ミュージアム ルオーと風景展

こちらは半分の面積、文字情報の背景部分に使用されています。

110504bc.jpg

絵画が深い色をしているので、背景に金色を使用すると、その色が引き立ちますね。
静かな金色の使い方をしています。

line2.png

110504bo.jpg
横浜美術館 プーシキン美術館展

開催されず残念でしたが、もらったチラシは表面2種類。

110504bn.jpg

アングルの《聖杯の前の聖母》版の表面にだけ使われています。
マリア像を引き立てる荘厳な印象を持たせてますね。金色自体が持つイメージをよく活かした使い方だなと思いました。

line2.png

110504bm.jpg
パナソニック電工 汐留ミュージアム ハンス・コパー展

このチラシはどこに金色が使われているのでしょう。

110504bl.jpg

タイトル部分に使われていますね。
さらに、このチラシはこんなところにも。

110504bk.jpg

コパーの写真が金色。
コパーの作品は、プリミティブな印象のものが多く、土が持つ茶色のイメージとして金を使っているのかなと思いました。

line2.png

110504p.jpg
森美術館 フレンチ・ウィンドウ展

ここはどこに使われているかというと。

110504o.jpg 

文字部分が全部銀色で刷られています。
とにかく全部の文字が銀色なのです。赤、白、青のトリコロールに銀色がさし色で入ることで、とがったイメージになりますね。

110504bp.jpg 
横浜美術館 ドガ展

こちらは

110504bz.jpg 

ドガのサインの部分だけ象徴的に銀色が使われていますね。

line2.png 

110504z.jpg 
千葉市美術館 ギッター・コレクション展


110504y.jpg 

若冲の《無染浄善 賛》達磨さんの部分が銀色印刷を下に施してますね。

line2.png

110504q.jpg
サントリーミュージアム 天保山  レゾナンス 共鳴展

110504r.jpg

さすがコンテンポラリーアートの展覧会ですね、チラシも奇抜です。
緑色と銀色の構成が面白い効果を生んでいます。

line2.png

110504am.jpg
東京国立近代美術館 空虚の形態学展

ここの展覧会のチラシはいつも工夫されているなと感心してしまうのですが。

110504an.jpg

表紙の部分と、裏のグラデーション部分が金色印刷です。
黒の背景に本当に効果的にきれいに配置されています。

110504ca.jpg


line2.png

110504bf.jpg
CALF 和田淳と世界のアニメーション

こちらはどこに。

110504bg.jpg

神輿の部分だけ金色。にくい演出ですね。

line2.png

金色印刷でも、ただ背景として使用しているものではなく、効果的に一番上品に演出できているなと感じたのは、こちら。

110504cb.jpg
パナソニック電工ミュージアム 白井晟一 精神と空間展

110504t.jpg

文字の部分に金が使用されていますが、元々マットな質感の紙に刷られているので、にぶい光沢感が演出されているのです。
背景の写真の構成が暗いイメージなのですが、文字の色が引き立てていて全然暗すぎる印象はありません。
しかも、写真と文字がとても絶妙な構図で配置されています。かなり文字要素は多いのですが、ちらちらした印象もない。
白井晟一が取り組んだ建築の持つ重厚感や、きっちりした趣のある印象をそのままチラシにも反映させているところが本当に上手だなと思いました。
端正な白井晟一の仕事ぶりまで表現していて、巧みな構成だなと思います。

line2.png

ここからは、金銀ではなく、パール印刷をしているものを。

110504ad.jpg
G tokyo 2011

パール印刷とは、金や銀の色ではなく、パールのようににぶい光沢感がある色で印刷する方法を言います。赤や青など様々な色があり、金や銀よりも表情が出せるので、パッケージなどにも結構多様されています。

このG tokyoのチラシ、文字部分の水色
この色がよく見るとキラキラしているのです。

110504ao.jpg

いろいろな色で表現したい場合は、パール印刷が適してます。

line2.png



110504az.jpg
練馬区立美術館 グランヴィル展

こちらのどこにパール印刷が施されているかというと

110504ay.jpg

実は、水色と思っていた箇所が青いパールインクで刷られています。
見方によってはキラキラしてちょっと手が込んでいるように感じます。
グランヴィルの面白い世界観と手仕事の緻密さを的確に表現してますよね。

line2.png

このように、金色や銀色、パールインクを活かしたチラシはかなりあります。
ただ、金や銀というのは、その色だけで十分存在感を持たせることができるので、扱う場合はどう活かすか、どこに表現するかを的確に判断しないと、かえって陳腐な印象になってしまうのもこのインクの特長です。使えば使うほど、インパクトは出ます。でも、そのキラキラに頼り過ぎてしまう傾向も出てきてしまうんですね。

さらに、あくまでも展覧会の告知ですので、たとえ直前まで内容が決まってなかったとしても、ある程度は展覧会の仕様に合わせないといけないと思います。そのチラシが展覧会の内容をしっかりと表現しているかも大切だと思います。

ということで、第一回はここまで。

次回は、形にこだわったチラシを紹介しようと思います。

0

Comment

Comment Form

Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
0

Trackback

Trackback URL

読んだ本
Return to Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。