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美術館チラシを考える/その2

チラシ整理していたら、面白いチラシがたくさん出てきたからまとめました企画。
第二回。

今日は、かたちにこだわったチラシを紹介します。

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まずは、最近よく見かける4面のチラシ。2つ表紙がくっついているような仕様になります。
ダブルイメージにしたい場合はとても効果的。表紙が2種類あるように見えるので、目立ちますね。

110504f.jpg
Bunkamura ザ・ミュージアム モネとジヴェルニーの画家たち

モネの《睡蓮》と、ジヴェルニーの画家リチャード・ミラー《水のある庭》がチラシを開くと並ぶような構図になります。まさにこれが、モネとジヴェルニー。
色の構成もとても爽やかで目を引きますね。



110504g.jpg
BankART Studio NYK 大野一雄フェスティバル 2010 

チラシを開くと、なんと細江英公が撮った大野一雄のポートレートが一面に広がります。この写真の持つ力強い印象がチラシとは思えない存在感を持たせていますね。




110504c.jpg  
東京国立近代美術館 上村松園展

このチラシは、この展覧会の目玉だった2作品《焔》《序の舞》が並ぶ構成になっています。この2つの作品は、前期後期展示替えのときに入れ替えになったので、一緒に並ぶことはなかったのですが、このチラシで実現しています。



110504d.jpg
東京芸術大学大学図書館 香しき名宝 香り展

鏑木清方の《伽羅》と速水御舟の《夜梅》が並ぶ構成に。いかにもテーマにあった五感に訴えるチラシになっています。



110504e.jpg 
三菱一号館美術館 ヴィジェ・ルブラン展

ルブランの自画像とルブランが描いたマリー・アントワネットが対比するような構成になっています。「18世紀の『カワイイ』を描いた女たち。」のコピーに若干違和感がありますけれども。


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次は、開き方が工夫されているもの。

110504au.jpg
京都国立近代美術館 パウル・クレー おわらないアトリエ展

このチラシは、開き方が面白く、

110504at.jpg

《バルトロ:復習だ、おお!》の作品を縦に開くと、このように縦に内容が構成されています。
クレーは仕上げた作品を2つやそれ以上に分解して新たな作品を作っていたということから、このチラシも作品を切って中面に入っていく構成になっているのです。


このように、チラシも「開く」という動作が発生することにより、人にイメージや感情を深く残すことになります。ギフトやお菓子の箱も同じような考えをするのですが、プレゼントを開けるような動作でわくわく感を与えたり、観音開きにすることで扉を開く動作を思い起こさせたりと意図的に作ります。

line2.png

こちらも開け方が面白いものです。

110504bv.jpg
Nadiff a/p/a/r/t 川俣正 Early Photo Works

川俣さんの初期に撮っていた写真のプリントがずらっと並んだ展覧会です。
チラシをあけると

110504bt.jpg

写真プリントが出てきます。
さらにあけると

110504bu.jpg

展示されていた写真がすべて並んでいます。

開けて、何か違うものが見えて、さらに違ったものが見えてくる。
導線の誘導です。どんどん開けてみたくなりませんか?

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こちらの正方形のチラシ、さほどこのかたち見る機会少ないですよね。


110504k.jpg
横浜国際映像祭 CREAM


紙は基本長方形なので、正方形にするととてもロスが増えるのです。
ので、加工の値段が高い。
ので、あまりお見かけしない。ということです。。

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さらに、カットが面白いものを。

110504ab.jpg
神奈川県立近代美術館 美術館ルールブック

このチラシ、展覧会ではなく葉山館でもらった美術館のチラシなのですが


110504aa.jpg

まるで雲のようなかたちに切り抜いてあります。
丸い部分で、大事なことが書いてあるのをあえて隠しているのが面白いです。開けると、「やってはいけないこと」が書いてありました。切り抜きがおもしろいかたちですと、開けたくなりますよね。

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最後に真打ち登場。

110504al.jpg
東京国立近代美術館 手探りのドローイング 冊子

このギャラリー4での企画展はいつももらえる冊子が工夫されていて楽しいですよね。
内容も詳しく書かれていますし。


110504ak.jpg

びりびりっと破いてあります。これは破かれたものではなく、意図的に破っています。この加工も結構お金かかります。おそらく、手でちぎっています。
手探りというだけあって、手作業の質感を感じる冊子ですね。


チラシはただA4サイズの表裏刷っているものだけではありません。
あの手この手で、もらった人が印象に残る工夫をしているのです。


ということで、第二回はここまで。
次回は工夫された紙とインクについて書きます。
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