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PLATFORM2011 浜田涼・小林耕平・鮫島大輔-距離をはかる-/練馬区立美術館

 練馬区美術館で開催中の、
PLATFORM2011 浜田涼・小林耕平・鮫島大輔-距離をはかる- へいってきました。

110507a.jpg 

この展覧会は、去年から開催されている幅広い視点から現代アートを紹介している第二回目になります。今回は、自分とその周りに存在する世界との距離感を考え、それを表現している作家 
浜田涼 小林耕平 鮫島大輔
3名が紹介されています。

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展示内容は、本当に三者三様。
浜田さんは写真、小林さんは映像、鮫島さんは絵画。それぞれの世界観を比べることができます。

浜田涼
写真は近くに寄ると何が写っているのか判断付きません。遠くから見るとぼんやり人のフォルムや木、街の風景が見えてきます。写真特有のリアルな表現とは違います。その特性に逆行するかのような表現は、テクスチャ感も存在感も新鮮に感じました。
元々ボケて撮っている写真に、さらに磨りガラスを当てています。ので、余計に被写体はぼんやりと写っているのです。
ものの距離感が全くつかめない。そんな写真を見ると、こちらを惑わしているように感じました。


鮫島大輔
展示室に置いてある数々の球体。そこには風景が描かれています。360度の風景は、それだけで小さな地球のように感じます。
さらに、球体に描かれていることでその風景も動いているようにみえるのです。
描かれている風景はなんの変哲もない住宅街の風景です。シートがかぶさっているガレージ車を大きく描いていたりします。スナップ写真を撮れば済んでしまうシーンをあえて油彩で大きく描かれているので、とても日常の風景ではなく特別なものに感じてしまいます。


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小林耕平さんのパフォーマンスとアーティストトークも聞いてきました。 小林さんは一筋縄にはいかないような方で、作品もすごく幅のある映像作品を残しているので、本当に掴みどころがない。一言では全然語れないですよね。
今回は初期の作品「1-3-1」から、今回core of bellsとパフォーマンスを行っている作品「運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオンと吉田くん」まで彼の作品を比較できる内容になっていました。

アーティストトーク

今回小林さんのお話を数年ぶりに聞いたのですが、4年前と随分意識が変わられたんだなということを感じました。

「初期の作品は、シンプルなイメージで一つ要約する感覚でいろいろな事が言えないかということを意識していましたが、今はもっと拡散していく方向に考えています。」
core of bellsさんたちと作品を多く手がけているのですが、彼らの考えを織り交ぜながら、彼らをどう動かしていくのかということを考えられているそうです。小林さんがルールを作り、いろいろな可能性を探っていく。
「初期の作品は監視カメラを使って、ハイコントラストのものを撮っていました。全身タイツを着てモノクロームで撮り、かなり抽象的に作っています。その後、人から物を撮る様になり、ジオラマを作って撮るようになりました。カメラも、監視カメラから普通の家庭用カメラに変えています。」


・今回の展示には、小林さんのドローイングの作品も置かれていますよね
「前回山本現代での展覧会でも展示されてはいたけれども、“気付かれないように”やっています。」


・なぜインスタレーション的なドローイングを描くのか。
「なぜかというと、普段“動いている”作品を作っていることの方が多いので、止まっているものも見たいなと思い、描いています。静止しているものと向き合いたかったんです。」
「映像は装置であって、観る側の駆け引きの関係を作れるから面白い。映像は興味ないものも撮れてしまうじゃないですか、けれど絵は興味がないと描けない。フレームが動いていく、焦点を動かすことをしたいんです。」


・今回のパフォーマンスの課題『観ることで問いを生み出す装置の作成』とあるが、装置とは。
「装置は道具に近いなと思っていました。今回のパフォーマンスでは、置き去りにされた運送屋さんはどうなるの?ということを何度も繰り返して見てみたかった。巻き戻しているように感じるので、映像を見る感覚に近いと思いました。ただ、実際巻き戻した映像というのは、ハプニングは何度も起こらない。同じ状態を作ること、同じ経験をつくることを今回のパフォーマンスはイメージしていました。」


・(繰り返すということで)小林さんの作品は、同じことをしてそれを繰り返していないのに、ループしているように見える。いくつも繰り返してどこから始まりなのか分からない。
「出来事でなくて、状況。物事が起こることって何だろう。どこまで事が起こるだろう、「起こり続ける」ことが見たいんですね。
ずっと同じ状態を繰り返す、というよりも事が起こることと起こらない部分を一緒にさせる。事を持続させる、起こっていないのに起こっていると。行為自体は何でもないことがずっと続く。」

「問いを作る、指示をつくる。ことばで物語を作り出す。ビジュアル化できないことが、ことばだと出てきてしまう。たとえばダジャレとか。作品はビジュアルで見せるけれども、イメージということじゃなくても良くて、小説のようにかたちを作り出すイメージをつくる装置でありたい。」

「イメージにしにくいものをつなげていく。『2-9-1』はことばが出始めてきた頃の作品。ことばを素材として使っています。『2-8-1』はカメラマンとのやり取りをした作品で、カメラマンとのだまし合いのようなことをしています。自分がことばを発することで、カメラを動かしているのです。」

「ことばによって見る場所を仕掛けられてしまうこと。騙されるというか、誘導されてしまうということ。あー、仕掛けられてしまった!と思ってしまうことを作りたかった。」


・興味あることの方向性は変わってきていますか
「変わっていきたいです。一貫性は好きじゃない今興味あることを追いかける。実際表現はだいぶ変化してきていますしね。」
「自分の能力を探すときに、どうすると自分の輪郭から出られるのかなということを考える。絶対不得意なことって何だろうな。ということを考えたりします。」
『2-9-1』シリーズはもっと作りたいです。もっと遊びたいです。」

「パフォーマンス自体に答えを持っていません。彼らに仕掛けをつくったとしても、そのハプニングは段々学習してきてしまう。方法論はたくさんあって、獲物を捕るための手段ということで。」

「今回パフォーマンスは公開でしたが、観客に対してどう意識しているかというと、プレイヤーは誰か分からなくなるイメージにしたかったんです。“見る”ということを共有したい。core of bellsとは、もう既に何度か一緒に制作しているうちに、暗黙の了解のようなものが出来上がってきている。それをどう壊すのかを試してみたかったんです。」
「今度はいきなり通りすがりの人とみんなでやってみるのもいいかもしれませんね。」


今回のアーティストトークはパフォーマンスを見ていないとなかなか分からないお話も多く、私も途中からしか見ていなかったので、完璧に理解はできていません。
小林さんがお話いただいた内容をそのまま記載しています。
ご了承ください。


好奇心旺盛で、天の邪鬼な小林さんの今後の作品に期待です。

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tug12.pngrank2.png
パフォーマンスとトークがあった分、多少混雑していたかもしれませんが、わりと見やすかったです。

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練馬区立美術館 PLATFORM2011 浜田涼・小林耕平・鮫島大輔-距離をはかる-
会期:2011年04月16日~2011年05月29日
開館時間:10:00~18:00
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