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国立国際美術館/京都国立近代美術館/名古屋市美術館 コレクション展

 国立国際美術館/京都国立近代美術館/名古屋市美術館
常設コレクション展へ行ってきました。

今回、なかなか観られない3館の公立美術館の常設を、集中して観ることができました。
それぞれ地域も違うので、コレクションしている作品の違いが面白く、特色を見比べられますね。


国立国際美術館 コレクション4

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現代美術を中心に所蔵している国際美術館ならではの常設展の第4回展示です。
今回は海外の作家を中心に約70点の作品で構成されています。
国際美術館の特色は、現代アートがかなり収蔵されていること。特にアメリカ抽象絵画の作品がたくさん収蔵されているのは貴重だと思います。他の美術館では川村くらいしか持っていないような作家の作品も。

現代美術の一世紀
美術の様相が、歴史上かつてない速さで変貌を遂げた20世紀も幕を閉じました。21世紀の世界の美術は、これからどのような運命を辿っていくのでしょうか。ピカソに影響を与えた近代絵画の巨匠セザンヌを機転として、時に飛躍的な展開を見せながらも、連綿と続いてきた現代美術100年の歩みを振り返ることで、未来に残る私たちの時代の文化遺産として、これらの作品を見つめ直していきましょう。

・20世紀美術の展開
・戦後ヨーロッパ美術の新傾向
・アメリカ美術の台頭
・ポップ・アートとその周辺
・21世紀へ 多様化する美術のかたち
・彫刻作品


イミ・クネーベル《グレース・ケリー》
話題にもなっているイミ・クネーベルの作品は、やはり観て面白かったです。
平面構成のようにも思えますが、質感も感じます。鮮やかなが色合いが清々しく感じ、ファッション性も感じるような作品だなと思いました。もの言わない様でいて、静かなオーラのある作品ですね。

サイ・トゥオンブリー《マグダでの10日間の待機》
日本でトゥオンブリーの作品を観る機会というのは本当に少ないので、貴重ですね。線が自由に描かれており、子供の落書きのようにも見えますし、無作為な線が並んであるようにみえますが、その線一つ一つをとても噛み締めながら描いているのではないかと感じました。地を活かした画は、キャンバス自体の表情を感じさせ、素朴な風合いが油彩でも違った印象を持つので、衝撃を受ける絵画ですよね。

モーリス・ルイス《Nun》
ルイスは、川村でも観られますし、この前の東近美での「いみありげなしみ」展でも展示されていましたが、この作品が私は鮮やかな色彩と、構図の気持ち良さで日本で観られる中でも一気に入りました。偶然の構図の面白さと作為的な構成がうまく融合されているのは本当に面白いですね。今回の作品はリズムも感じるようで、観ていて楽しさまで感じました。

ゲルハルト・リヒター《抽象絵画 (648-1)》
この作品も力ある作品だと思います。キャンバス一面にスキージーで塗られた絵の具が画面上で混ざっています。とても画面が荒々しく感じるのに、色のコントラストが繊細で、偶然と必然の両面が感じ取れる作品だと思います。何を描いているのか分かりませんが、偶然な色の混合が有機的にもみえ、風景が浮かんでくるような感覚があります。


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京都国立近代美術館  コレクション・ギャラリー 平成22年度 第5回展示

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京都は古くから工芸などの日本美術が盛んだったところ。その所蔵作品は、他の美術館にはないくらいの工芸や日本画の貴重なものが多いです。
今回のコレクション展は、クレー展に合わせた企画展。「切って貼って」という技法や行程に注目した作品が並んでいました。
特に、「日本画の下絵にみる『きったりはったり』」は、日本画の制作行程を観られる良い機会でした。日本画の下絵は、修正したいところに紙を上から貼り、スケッチを重ねていきます。その下絵が今回8点展示されていました。

・日本画の下絵にみる「きったりはったり」
・春の名品選「コレクションにみる晩春」
・長谷川潔のアトリエ
・近代工芸「春の名品」
・春の名品選
・近代絵画名品選
・「写す/見る一画」
・切断の時代ー近代美術におけるコラージュの諸相
・屋外彫刻


金田和郎《雨中牡丹図》
私は花が好きなので、今回のテーマ「コレクションにみる晩春」に感銘を受けました。牡丹の花が一斉に咲いているような展示室は、華やかで美しかったです。堂々とした花は絵になっても本当に映えますね。
この作品は、にじみがとてもきれいで、やわらかい花の印象を持たせています。やさしく、静かな印象も持ち合わせていて、うっとりしてしまいました。

里美勝蔵《渓谷の春》
この作品は、絵の具の色そのものをしていたりもするのですが、それが鮮やかできれいだなと思いました。空に浮かぶ雲がとても印象的で、清々しい印象の風景が描かれています。

ハンナ・ヘッヒ《小さい傘》
コラージュの作品が並んだ「切断の時代ー近代美術におけるコラージュの諸相」の中でも、この作家の作品は初めて観たので、印象に残りました。彼女はダダイズムの作家で、ジェンダーなテーマも多いのですが、この作品のように今の雑誌ビジュアルのようなモードな雰囲気も感じる作品があるんですね。なかなか不思議な作家なので、もう少し作品を観る機会があると言いなと思います。過去伊丹で展覧会やったそうですけどね。


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名古屋市美術館 名品コレクション展Ⅰ

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この美術館は愛知出身の芸術家を中心にしたコレクションと、まさに名古屋ならではのメキシコ・ルネッサンスの作品などが収蔵されています。

・エコール・ド・パリ 光のかたち
・メキシコ・ルネサンス ストランドの写真
・現代の美術 社会を映す
・郷土の美術 郷土の日本画家 渡辺幾春

河原温《カム・オン・マイ・ハウス》
灰色の女性と私生児が描かれている作品ですが、とにかく不安にさせるような要素でまとめた作品ですね。かたちもシェイプドキャンバスで、安定感がなく、色彩もモノクロ。人間もちゃんとした人の形をしておらずかなりデフォルメされているので、余計人を描いている様にみえないのです。この作品のテーマは占領下の米軍と日本人女性との間に生まれた混血の私生児だそうで、重い内容ではあるんですよね。日本の戦後の闇の部分を表している不穏な印象の作品です。

ディエゴ・リベラ《プロレタリアの団結》
なかなかリベラの作品は日本で観られないのに、まさかの壁画のフレスコ画を観られる機会に恵まれるとは思いませんでした。メキシコの作家をこれだけコレクションをしているのも本当に珍しいですよね。革命家の肖像がたくさん描かれています。皮肉にもフリーダと不倫関係にあったとされるトロツキーの肖像もあります。メキシコでは盛んに作られている壁画ですが、社会的なテーマが多いのです。この作品は圧迫感があり、迫力があります。日本ではまずこのような壁画は作られることがないので、文化や歴史の違いがとても面白いなと思いました。

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国立国際美術館
開館時間:午前10時~午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日 (ただし3月21日(月・祝)、5月2日(月)は開館、3月22日(火)は休館)

京都国立近代美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が休日に当たる場合は、翌日が休館)

名古屋市美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで(祝日にあたる場合は除く)
              ※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)

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