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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展/国立新美術館

国立新美術館で開催されている、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展へ行ってきました。

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この展覧会は、作品数も大型美術館展にしては作品数も少なく、企画も凝った構成というものではないので、ストレートに個々の名作をじっくり鑑賞するいい機会と捉えました。


アメリカの美術館の中でも、特に12世紀から現代までの作品を網羅しているといわれるワシントン・ナショナル・ギャラリー。作品は、寄贈者の意向などもあり、貸し出しが難しい状況でなかなか外で観られる機会が少ないのですが、今回は13年ぶりに作品が拝見できる機会となったそうです。

公式HPは→こちら

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印象派の作品を観る機会は最近特に多いのですが、今回の展覧会もすばらしい作品が並ぶ贅沢な構成となっています。特に充実していたのが、マネ、ルノワール、モネ、セザンヌでした。


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エドゥアール・マネ 《鉄道》

この作品は、スナップ写真のような構成になっていますよね。何気ない風景に見える。でもよく見ると、右の奥にマスカットが静物画のように置いてあったり、二人の女性の関係はどんなものかいまいち見えてこないところがあります。ちょっと不思議な絵なんですよね。当時の近代化の象徴である機関車の煙がもくもくと描かれ、その当時のパリの様子を垣間見ることもできます。たくさんの要素がぎゅっと詰まった絵だと思います。


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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ポン・ヌフ、パリ》

ルノワールの作品は、ふくよかな女性の絵画の印象がありますが、初期の作品でこんなに明るい街の風景を描いているのは珍しいですね。これぞ街の中の光を追って追って追い続けた作品。とにかくきらきらして見えますね。私がパリに行った時は、数日どんより雲で、あまり光を感じなかったのですが、にぎやかで活気のある街の印象を持っていますね。


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クロード・モネ《日傘の女》

実は、この作品が観たくてこの展覧会を楽しみにしていました。かれこれ10年以上望んでやっと会えた一枚です。印刷物でしか観たことがなかったので、結構荒く描かれていることに驚きました。キャンバス地が見えていた箇所もあったほど。それだけ、カミーユとジャンがいた一瞬を描きたかったのだと思います。
青空を背にして、風を受けながらたたずんでいるカミーユとジャン。
深くて暗い影が印象的で、カミーユの存在感がすごく表れており、オーラを感じるのです。カミーユがいたその時、空間すべてをこの絵に込めた気がします。とても二人への愛情を感じる一枚ですね。


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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《モネ夫人とその息子》

一方、ルノワールが描くカミーユとジャンはこのようになるんですね。二つの絵を比較してみるのも面白いなと感じました。ルノワールのこちらの作品の方が、普段のカミーユを表している様に感じます。


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ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》

セザンヌの作品はとにかく不思議で仕方ありません。今回も数点飾られていましたが、どれも首かしげてしまうものばかりです。この《赤いチョッキの少年》も、人としてのフォルムがそもそもおかしい。斜に構えている姿なのに、足は正面を向いているのです。腕も異様に長くて。彼の作品はなぜこうなっているのかをいちいち考えていると、日が暮れてても悩んでしまいそうなので、最近はさらっと鑑賞するように心がけていますが(笑)赤の印象がとても強く、存在感のある一枚だなと感じました。



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メアリー・カサット《青い肘掛け椅子の少女》

この展覧会で気になった作家はカサットです。カサットの作品は今までたくさん拝見したことはなく、今回が初めてくらいだったのですが、カサットの面白いなと思ったところは、筆跡とどこを集中して描いているかでした。油彩は一気に描ききったような荒々しい筆跡。女性にしては、髪の毛や服のしわはさらっと描かれているのがあれっと思ってしまいました。女性画家ではわりと、レースや服の模様、やわらかい髪の毛の表現などに力入れて細密に描いたりする傾向があると思いますが、カサットは全体の雰囲気や女の子と犬のいる場所の空気感を瞬時に拾い上げているように感じます。全体感を大切にしているんでしょうかね。


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メアリー・カサット《欲女》

この作品は、実はかなり気に入ってしまいまして、ポストカードも購入したのですが、絵としての全体的なトーンも好みだったのですが、色気をとても感じて、油彩とはまた違う繊細さを感じました。私の一押しです!


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夕方に行ったので、まだ余裕がありました。閉館直前に「日傘の女」まで戻って一対一で鑑賞できたほど。

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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション

国立新美術館 企画展示室1E
会期:2011年6月8日(水)~9月5日(月)
開館時間:10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。
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