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デザインとイラストの仕事をしています。アートボランティアとして横浜をうろうろしていることも。
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日常/ワケあり Everyday Life / Hidden Reasons /神奈川県民ホールギャラリー

神奈川県民ホールギャラリーで開催されている日常/ワケありEveryday Life / Hidden Reasons
へ行ってきました。

この展覧会は、県民ホールギャラリーで数年前から日本人コンテンポラリーアーティストの展覧会を行ってきた企画の第4弾。
今回はニューヨークで活動されているアーティスト3人のインスタレーショングループ展です。

公式HPは→こちら

まずは入り口入ってすぐの江口悟さんから

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江口さんの作品は、一瞬ただの住空間に見えてしまいますが、この空間にあるものすべて江口さんが紙から作ったものです。
本物は壁くらい。あとは全部紙製なのです。

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この時計も全部紙でできています。そのかたちがとても緻密に作られているように感じますが、工作のような手で作られた柔軟なフォルムがとても特徴的です。
決して正確にものを追っているのではない。
手仕事のやさしさや、ぬくもりも感じます。

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ただそのやわらかいイメージを持ち合わせつつも、その世界観に入ってしまうとちょっと気持ち悪さを感じてしまいます。現実ではないすごい違和感。
江口さんの作品はジオラマとは全く違って、物ひとつひとつが現物そっくりに作られているのに、それがやわらかい紙だと気がついた時にこの空間がどこからどこまでが現実のものか分からなくなってしまうのです。この空間全部がパラレルな印象を持たせ、完全に目が騙されてしまうんです。

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続いて田口一枝さん

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あの県民ホールギャラリーの特徴的な空間を思う存分使われて設置されていたインスタレーション。
暗い中に浮かび上がる光の柱たちが、“非日常感”を感じさせます。
この空間に入った瞬間、ここはどこだ?と思うのです。どこかのテーマパークの空間のよう。全然日常ではありません(笑)

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壁にも反射されたりして360度の光の渦に身を置くと、普段見ている光よりも貴重なものを見ている様に思えるのです。光を違った見方で見ることが出来る。
暗闇に身を置くと、光や明るさを衝動的に追い求めると思いますが、この空間は贅沢にも暗いのに光が充満しているのです。全然暗さが恐怖にならない。

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きらきらした光でも眩しさは感じません。光が作り出す造形の美しさにうっとりしてしまいました。

111029i.jpg

田口さんの作品はこちらのものも。
また違った光の空間を体験できます。

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最後に播磨みどりさん。

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播磨さんの作品は、紙を使って大掛かりなインスタレーションを作られています。
ほの暗い中にぽつぽつ存在する動物たち。壁には横浜の風景が写し出されています。

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よく見ると、写真を出力しているような紙をつなぎあわせて、動物のかたちをつくりあげています。この動物たち、とても精巧にできているのです。まるで剥製のよう。でも、色がなくモノクロなのです。ただでさえ“生きていない”ものが置かれているあたたかみを感じない空間でさらに色が消えることでより「冷たい」印象になるのです。
よりかかったらくしゃっとつぶれてしまう素材でどこか儚いイメージを持ちつつ、横浜の風景ではなかなか出会わない動物が平然と置かれているという不思議さも重なり、居心地悪さを感じました。


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部屋の向こうにはもう一つの作品が。
この作品は紙製でできている家をかたどったものが部屋の奥にどっかり置かれています。そこには家の映像が投影されていて、あたかも一軒家をしつらえたような空間です。
暗闇に鎮座している家はまるでお化け屋敷のようにも感じましたし、蜃気楼のようにも感じました。とにかく不確かなもの。これだけ大きな存在であるはずの家がとてもはかないものに感じてしまうのです。

111029o.jpg

紙でこのように、細かい再現までしています。この家、映像が投影されていないときも見てみたかったなと思いました。
この家は中に入れるのですが、中に入っても外に出てしまうという。。なんとも不思議な体験をさせていただいちゃいました。



三人とも日常とはとても思えない空間を作り上げていました。
それぞれ共通して思えるのは、視覚を惑わすしかけを見せつけてくれたということ。
これだけ違和感ある日常を見せられると、「わけあり」というタイトルも十分分かります。こんな世界見たことない、というものを充分に体験させてもらえた。日常というタイトルにこだわることはないのですが、これは異世界過ぎて日常と違いすぎるな…と首かしげたこともありました。。

素材が紙だったり、銀のフィルムだったりわりと手に入りやすいもので、しかもそれほど加工せず素材感はちゃんと残したものばかりだったので、そういった点では「日常」というキーワードにつながりを感じました。

どの作品もあまりこちらの感情の入る隙がないような印象でした。
同感・共感することがない世界観なので、自分の思いなど一切作品を鑑賞して思い起こすことはありませんでした。
良い意味で作品そのものの世界観を見せ付けられたという印象でしたね。

本当ならギャラリートークを聞いてもっと作品の理解を深めたいところなのですけど…。


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会場:神奈川県民ホールギャラリー
会期:2011年10月18日[火] - 11月19日[土]
開館時間:10:00 - 18:00
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