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  1. あお!ひー

    2012-02-06 (Mon) 23:10

    久しぶりに横浜市民ギャラリーあざみ野へ行ってきました。 あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま「描く」ということ 淺井裕介、椛田ちひろ、桑久保徹、吉田夏奈の4名による展示。 まず声を大にして言いたいこと! この展示は入場無料です!それにしてはか...
  2. はろるど・わーど

    2012-02-07 (Tue) 01:41

    横浜市民ギャラリーあざみ野 「あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ」 2/4-2/26 今年もあざみ野の季節の到来です。横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の「あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ」へ行ってき...

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あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints/横浜市民ギャラリーあざみ野

横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中のあざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints
へ行ってきました。


120204a2.jpg

公式HP→
こちら

今回の展覧会は、去年から始まった神奈川・横浜やあざみ野に所縁のある若手現代作家のグループ企画展の第二回目。今回のテーマは「絵画」です。
あざみ野のコンセプトとして「誰にでも来てもらえるギャラリー」を目指しているということもあり、今回絵画展、しかも現代の作家さんを選んでとなると、どのような展覧会になるのか正直ハードル高そうだなと思いましたし、興味津々なところではありました。




(注)記事内の写真は許可を得て撮影したものです。写真の無断転用を禁止します。


120204h2.jpg
《視線の照明》


淺井裕介さん
淺井さんは普段は壁画、白線の素材で道に絵を描いたり、小さなドローイングなど多岐に渡る作品を制作していますが、今回はインスタレーションあり、ドローイングあり、過去のマスキングの作品あり、陶芸の作品ありで本当に盛り沢山の内容でした。


120204i2.jpg
《文字卵》

この作品は、展示用カッティングシートの内容をそのまま利用して淺井さん流に再構成したもの。 文字がまるで別の文様のように組み合わさっています。




120204k2.jpg
《おちゃわん島》

陶芸の作品も。この作品は、あざみ野に陶芸施設があるので思いつき制作することになったそう。滞在制作されたそうですよ。
文様がとても独創的でかわいいですね。



120204u2.jpg

この小さな紙は、飲食店のペーパーナプキン。この素材にも命を吹き込む淺井さんの作品はすばらしいですよね。




120204b.jpg

今回淺井さんのトークも拝聴してきました。
印象に残ったのが、ドローイングでもどんどん加筆してしまうくらい、むしろ完成しないで欲しいと思って描いているその姿勢でした。
インスタレーションや壁画の作品と違って、オフの日に描いているドローイング作品はとても自由に描いているのだそう。なので一番気に入っている部分すら加筆して変えてしまうということだったので、本当に描くことが好きで好きで仕方がない人なのかもしれないなと思いました。
それを物語っているのが、画材や素材が多種多様だということ。制約がほとんどないのです。これだと思ったものは何でも使われます。
今回の展示では、コーヒーや小麦粉が顔料として使われていたり、ショッピングバックが支持体になっていたりしている作品がありました。

この前夏に行ったあざみ野のワークショップ参加させてもらった時、印象深かったことは「作品をつくるということはとても疲れます。作品は観ても疲れますよね、でも作家はその100倍の労力で作品を作っています。それくらいの労力じゃないと、作品として説得力あるものが出来ないと思っています。」というお話をされていました。

そのときの詳細はこちらから→あざみ野Workshop week/横浜市民ギャラリーあざみ野



浅井さんは本当に休む間もなく作品にたくさん取り組んでいます。今回の展覧会でも作品展数は4人の中で一番多かったほど。


120204d.jpg

5日からインドへ渡り、三週間ほど第3回ウォールアート・フェスティバルにて壁画制作で滞在されるとのこと。
その際地元の方の手にドローイングを施し写真に撮って、あざみ野で展示されるそうです。
どんどん更新されるのも楽しみですね。






120204g.jpg

椛田ちひろさん
椛田さんは東京都現代美術館MOTアニュアルでの展示や、ギャラリーアートフロントでの個展を拝見していますが、今回の展示はとにかくびっくりでした。
その大きさが今まで観た中で一番だったことと、展示室内の演出がとてもよかったこと。
部屋の壁一面にボールペンでしっかりと描かれた丸と、空間の中にぽわっと浮かび上がる金属の立体作品。その2点なのですが、存在感が強烈で、とてつもないパワーを感じつつ、その繊細さとのギャップが観ていてとても不思議な感覚になる作品だなと思いました。



120204f.jpg

椛田さんが使用する画材は、ご本人曰くコンビニでどこでも売っているような普通のボールペンと、インクジェットプリント用光沢紙(大型印刷用のロール紙)です。
確かに高額で扱うのに難しい画材というわけではないですよね。でもその描き方にとても特長があって、ボールペンでずっとずっと塗っているのですが、その支持体である紙は巻いていて、ご本人の身体の幅程度にまでコンパクトにまとめて描いているのだそうです。つまり、展示当日まで全容が分からないということ。この描き方にはこだわりがあるそうで、全体を把握しないでものを作っていきたいということと、紙を手で直接感触を確かめながら描いていきたいのだそう。



120204c.jpg

今回トークを拝聴したのですが、椛田さんは本来ならば、ボールペンのインクをそのまま直接手で塗っていきたいくらいなのだそうです。



120204e.jpg

前に拝見したアートフロントでの個展で、大きな器に墨を入れて漆黒の水を作っていた作品があったのですが、この作品は椛田さんが制作しているときの感覚を擬似体験できる立体として作られたのだそう。その要素を盛り込んでいるのが、今回展示室の吹き抜け部分にかけられていた金属の立体作品です。カーブは展示されているドローイングのカーブと同じにしているのだそう。裏側は鏡面になっており、作品が写り込むようになっています。表面にはカーボンで塗られた黒い面があり、そのカーブの中にそっと入ると、闇の中に迷い込んだような感覚になるといいますか、手探りで作品に向き合っている椛田さんの感覚を擬似体験できているように思えるのです。


今回の展示では、照明が暖色のものを使用しています。
それは何故かといいますと、

120204j.jpg


ボールペンインクは紙に書くと青みを帯びた黒になるそうで、今まで観てきた椛田さんの作品展示でもその色を生かしたものも多かったと思いますが、
このように黄色っぽい暖色の照明で照らすと、不思議な紫がかった赤色に見えるのです。面白い現象ですよね。ボールペンインクならではの発色。この色の特長にまず気がつくという椛田さんの視点もすごいなと思いましたが、普段見慣れているはずの色がこのように変化するという一種のマジックを体験しているようで、とても驚きましたし、感心してしまいました。






120204o.jpg
《夜のうず》

桑久保徹さん

展示室に入ったとたんに油絵の具のにおいが充満していました。
国立新美術館で開催された「アーティストファイル2010」でも作品を発表されていて拝見しましたが、大きな画面にかなり絵の具を盛っている描き方をされていて、ダイナミックな印象を持っていますよね。
海にたくさんの人がいるような情景を描いていますが、桑久保さんは、昔の画家になりすまして描く手法などを試みているそうです。
厚く塗られている筆触にゴッホの描き方を見出せたり、クレーのような、またセザンヌのような作品などもありました。


海の情景は何とも言えない寂しさや不安感を感じさせます。ちょっと怖いくらいの情景のものも。
新作の《夜のうず》などは特に不安な要素が垣間見れるような作品だなと思いました。私たちは去年震災を目の当たりにしてしまったので、そのようにも見えてしまうのかもしれません。
海に光る真っ赤な二つの光がとてもまぶしく、手前の海岸は地球の縮図のようにも感じます。初めて見た光景にも見えますが、どこか見たこともある光景にも見えるなんとも不思議な感覚になります。


120204q.jpg


また展示室の奥には、桑久保さんのアトリエをそのまま再現した展示もされていました。
絵の具が散乱し、たくさんの作品やモチーフが無造作に置いてあって、絵の具のにおいが立ちこめてきます。どのようなモチーフを描いたのか、どうやって描いたのか。


120204v.jpg

この油絵の具のにおいから臨場感がすごく伝わってくるなと思いました。
絵の具の扱い方、描き方に注力を注ぐ桑久保さんならではだなと感じましたし、描いているまさに真っ最中な印象を持たせることによってプロセスを感じることができます。


120204s.jpg


アートに興味を持ったり、アートとは何だろうと思うきっかけになる展示だったのではないかなと思いました。







120204m.jpg
手前《奇跡の牛》 奥《空中散歩》

吉田夏奈さん

吉田さんは現在小豆島で滞在制作を行っている作家さんです。
昨年の東京オペラシティ ProjectN44は記憶に新しいところですが、小豆島で出会った高い山、地形、厳しくて不思議な自然の情景を追いかけ、体験した風景を描いています。


120204n.jpg


今回展示されていた作品も、小さな小豆島の模型のような作品でした。変な地形、独特な自然現象そこから感じる脅威。その土地に身を置いた時に感じ取った空気感、恐怖感、知覚。五感すべてで味わったあとに起こるインスピレーションを一心にクレヨンによって描いているんだなと思いました。


120204l.jpg

小豆島は残念ながら行ったことはありませんが、昨年瀬戸内海へ訪れた時の地形の面白さ、島の情景の美しさはとても印象に残っています。この作品を観ていて、島へ旅に行ったときの思い出を思い出しました。
島の山登りは結構厳しいですよね。勾配もきついし、しょっちゅう天候も変わる。そんな自然と普段から向き合っている吉田さんならではの作品だなと感じました。
描いている木々など細かいんですよね。深い部分を表そうとしている。
エンドレスに繋がってゆくような平面の作品《空中散歩》は、東京オペラシティで拝見したときはとんでもないスケールの作品だったのですが、今回部分展示でまた違った作品の印象を残していました。




line2.png


この展覧会、無料なのです。
無くなり次第終了だそうですが、インタビューや過去の作品が載っているパンフレットももらえます。
横浜の市民ギャラリーは「誰にでも親しまれる来てもらえるギャラリー」を目指しているので、この作品展を通してアートを知ってもらい、他の展覧会にも足を運んでもらえるきっかけになって欲しいという思いからこのようにしているそうです。

展示内容も絵画というと難しくて理解できないものをつい想像してしまいますが、あざみ野の基本方針「クオリティは高いけれど、決して敷居が高くない。」に法ったといいますか、コンテンポラリーでここまで親しみやすさと質の高さを両立している作品ばかりでまとめられていたのがさすがだなと思いました。


私もボランティアで随分お世話になっていますが、市民の人たちが自然と展覧会やイベントに参加され、作家さんと交流したり、作品にふれたりする光景が当たり前になってきています。
現代の作家さんにとっても横浜で展示がしたいと思ってもらえるような地域に。そして市民の方々、県外のアートが好きな人々、さらに今までアートに縁遠かった方にも関心を持ってもらえるような場所にしていけたらと思っています。



オープニングパーティでは
黄金町のアーティスト伊東純子さん演出の食事も出ました。

120204t.jpg


あざみ野にある備品をとてもうまく利用されてつくられている演出も凝っていて、しかも美味しいんです。普段あざみ野に参加しているアートサポーターのみなさん、あざみ野や黄金町に所縁のある作家さんなどたくさんの方が参加されてとても楽しい会でした。


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会期:2012年2月4日(土)~2月26日(日)
開館時間:10:00~18:00 会期中無休
場所:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1・2
入場無料
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  1. あお!ひー

    2012-02-06 (Mon) 23:10

    久しぶりに横浜市民ギャラリーあざみ野へ行ってきました。 あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま「描く」ということ 淺井裕介、椛田ちひろ、桑久保徹、吉田夏奈の4名による展示。 まず声を大にして言いたいこと! この展示は入場無料です!それにしてはか...
  2. はろるど・わーど

    2012-02-07 (Tue) 01:41

    横浜市民ギャラリーあざみ野 「あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ」 2/4-2/26 今年もあざみ野の季節の到来です。横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の「あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ」へ行ってき...

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