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埼玉県立近代美術館/New Vision Saitama 4 -静観するイメージ-

 埼玉県立近代美術館で開催されている 「New Vision Saitama 4 -静観するイメージ-」展にいってきました。

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この展覧会は、あざみ野や板橋で開催された地域密着型の展覧会の埼玉編といったような展覧会。
現在活躍中の埼玉に縁のあるアーティストに焦点をあてている展覧会の第4回。
学芸員さんの推薦によって7人の作家さんが選ばれていました。展示内にも、HPにも学芸員さんの推薦文が掲載されています。

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公式HPは→こちらから

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展覧会の主旨として今回選出された作家は、今の表現が多様化された時代の中その傾向に過敏に反応せず、確固として自分の表現を持ち、時代の流れと一定の距離を持った作風を持っている人だそうです。
美術とは、アートとはを新たに考え直せる機会であるなと思いましたし、
率直に観て作品がとても静かに感じ、凛とした静寂感を感じる展覧会だったと思います。
展示方法もきっちりと個展方式のように区切って展示されてたので、あえて混ざることのない、作品そのものを味わえる構成になっており、落ち着いた雰囲気を感じたのもそのような環境だったからかもしれません。

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樋口恭一さん
石を切り出す作業の際に現れる石の無垢な表情に感銘を受けて今現在の作風になったそう。
この作品達は、全然手を加えてなさそうに見えますが、実は鉄粉の腐食によって彩色をしたり、切り出した後に、石を組み合わせ一つのかたちにしたりととても手の込んだつくりになっています。
人の手を加えているのに、自然に戻ろうとする意思を感じる作品だと感じます。

秋元珠江さん
秋元さんは、美術館での展示だけに収まらず、カフェや街角でも展示を行っている作家さん。今回は近代美術館のある、北浦和公園でシャボン玉を撮影した作品が展示されていました。
大判出力ができるインクジェットプリンターを使用し、半光沢紙に出力した独特の解像度の荒さが逆に味になっているなと感じました。今回展示されていた場所が、正面玄関の上にある、ガラス張りの展示室。ちょうど秋元さんがシャボン玉越しに映した建物の構造がよく分かる位置にあり、その建物や北浦和公園の風景と一緒に鑑賞することができます。
シャボン玉がいくつもいくつも重なって鮮やかでゆらゆらした玉虫色の風景を映し出す、
複眼を持つ昆虫から見たら、景色もこんなように見えるのかもしれないなと思いました。

市川裕司さん
市川さんは、日本画出身で、今回の作品は透明なポリカーボネートの素材を支持体にして、方解末という天然岩絵の具で彩色した作品。伝統的な印象を残しつつも、その大きさとダイナミックな印象に圧倒されます。アルミ箔などを貼っていたりして、大きな襖絵や屏風絵に自分が飲み込まれていくような気持ちになりました。
さらに、作品の裏に回ると光が透けて壁に投影され、そのきらきらとした空間がとても心地よくも感じるのです。
筆触が流線型のかたちをつくり、動きも感じることができ、まさに多様な印象を同時に感じさせてくれる作品でした。

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今回観に行った日にたまたま、塩崎由美子さんがいらしており、偶然にもお話を伺うことができました。
塩崎さんは、スウェーデンと日本を行き来しながら写真、テキスタイル、映像などの作品を作られている作家さんです。今回は、部屋を暗くして、写真や映像などがほのかに浮かび上がって来るような展示方法になっていました。森に入り込んだ時の、静かで落ち着いた感じと、人間を受け入れてもらえなさそうな怖さを同時に感じるあの感情を体験することができます。
「森の景色、苔、鳥たちの風景はよっぽどの固有種でない限り、日本の浦和の風景もスウェーデンの風景も似た様に見えます。決して特別なものじゃない。だから、この展示室の壁にスウェーデンの風景の写真を展示しても、まるでそこが窓の様に見えるのです。」
「鳥の一日の行動というのは決まっており、同じ時間に同じ場所で鳴いたりする。その循環を思い起こさせるために、鳥の作品を今回展示しています。日本じゃない場所でも、動物が自然の中で同じ行動をしているおもしろさを表したかった。」


さらに、展示中央に置かれている作品は、なんとご本人の髪の毛を撮影されたものだそう。
「スウェーデンのお風呂は、部屋にバスタブが置いてあるだけで、その中で体を洗ったあとに、バスタブに残ったもの。自然に出来たそのままのかたちを乾かして、それを写真に撮りました。ヨーロッパでは髪の毛は人の分身として意識する習慣があり、亡くなった人の形見として身につけたりもします。髪の毛は、自分の直接的な像ではないけれど、その髪の毛を作品の中心に置くことで、この展示の中に自分を投影するという意味も込めたかったんです。」

その他にも、ろうそくの光でろうそくのホログラムがゆらゆらと揺れる作品もあり、人の息で動く作品を作りたかったとのことでした。


その他にも
榮水亜樹さん
荻野僚介さん
町田良夫さんの作品も

手法はそれぞれ違っていても、確かに表現の幅を持たせた作品ばかり。
手仕事の良さ、テクスチャへの挑戦を感じさせる作品を堪能できる展示内容だったと思います。

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今回、作品をクローズアップした写真が掲載されたクイズ付きのチラシが配布されています。
作品の情報がそこからも得ることができるので、楽しめると思います。


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埼玉県立近代美術館 New Vision Saitama 4 -静観するイメージ-
開館時間:2011年1月29日(土)~2011年3月21日(月・祝) 月曜休館
開館時間:10:00~17:30  (入場は閉館の30分前まで)
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